インナーチャイルドについて①↓
本来の姿から離れ、「傷ついた子供」で生きていた。
子供時代の痛みを抱えたまま、大人になったことをアダルトチャイルドとも言います。
過去の痛みと喪失を抱えたまま生きている。
この辺りを掘り下げます。実はこの正体を明らかにすることが、本当の自分を思い出す鍵でもあるのです。
大人でも「傷ついた子供」(アダルト・チルドレン)であることは、心の中に慢性的な喪失を抱えています。
そこのあるのは漠然としたむなしさ、何かが足りないという感覚、今の自分ではだめではないかという不安感。
この漠然とした喪失感を埋めようと人や物を求めてはみたけれども、それも一瞬でこの漠然としたむなしさは消えませんでした。
わたしがそうでした。いつも何かが足りないけど、それがわからない。
わたしは必死に何も問題はないと大丈夫なふりをして、この痛みや喪失感に向き合おうとしませんでした。
この時に必要だったのは、自分が何を失ったのか、その正体を明るい場所に出して確認してみることでした。
そしてそれを言葉にすることでした。
この喪失、痛みの元を明らかにする。
それはその痛みが起きた過去に戻ること。
子供時代に還ることです。
どの人の子供時代にも共通することがあります。
小さな私たちは無意識的にに自分を守るための「防衛手段」を取りました。
それは大人になった今でも無意識に働いています。
心の痛みから自分を守るための自然な反応です。
衝撃に耐えられないと感じたり、起こったことが恥ずかしくてたまらない時、
そのことへの感情を大したものではないかのように扱ったり、切り捨てたり、理屈をつけたりします。
こういった時に取る手段は主に下記です。
否定されないように、傷つかないように「話さない」 「感じない」 「信頼しない」
私たちは自分が感じたことや受け取った物事を大したことではないと考えてしまいます。
自分で自分を傷つけるような行動に何かの理屈をつけます。
自分は怒ってないし、がっかりしてなんていないし、傷ついてもいないと言い張って本当の気持ちを隠しているかもしれません。
実はとても大事なことなのに「こんなことぐらい」と自分に言い聞かせてしまうのです。
そうして真実から目を背けて、これくらい大したことないと自分を諭し我慢をさせているのです。
私たちは真実を語っていません。
何年もの間、感情を切り捨てたり、たいしたことないふりをしたり、理屈をつけたりすることばかり学んできたので
大人になってもこれが普通のことになっているのです。
次でこの辺りをもう少し掘り下げていきます。