あんまりじゃねえか!
つい先日、某地下鉄南北線の終電近く(終電だったかな?)に、某駅から乗車した。
混んではいないが、椅子が全部埋まってて、立っている人がまばらにいるくらいの感じ。
全部とは言わないが、酒を飲んでいる人が大多数だった。
そんな中、ある駅から30代半ばくらいの3人のサラリーマンが乗車。
3人ともベロベロ。
もうね、でかい声で下衆下衆トーク。
同じ車輌だけど、俺は少し離れたドア付近に立っていたから、
イヤホンのボリューム上げて無視することにした。
動きだけ見てたら、つり革にぶら下がったり、明らかに他の乗客を指差して小馬鹿にしたり・・・。
イライラしつつも横目で見ていたが、ただの馬鹿騒ぎだったので、あくまで他人事で見ていた。
そのうち2人が下車。
若ハゲの1人だけ残ったから、これで静かになるだろうと少しほっとしてたんだけど・・・。
その若ハゲ、空いてる席を探して、千鳥足で移動し始めやがった。
で、足がぶつかった人や、いやな顔で見る人に対して、すげえ悪態をつき始める始末。
「なんだぁ!その目ぇわあ~!」「じゃまだ、ばばあぁぁ!」
こんな感じ。
全然普通のサラリーマン。若ハゲだけど。むしろ気が弱そうな感じ。
暴力を振るうような雰囲気は無かったけど、女の人は怖がるレベル。
そいつ、だんだん俺に近づいてきちゃった・・・。
やばい・・・俺の悪癖、「馬鹿を見るとニヤニヤしてしまう」・・・が出ちゃう・・・。
俺の口角がニヤ~・・・ってなったあたりで、
その馬鹿、かばんを小脇に抱えて、チャックを下ろし・・・、
おしっこするような仕草をしはじめた・・・。
キレちゃった・・・。俺・・・。
(暴力にならない程度に)肩を掴んで、
「さっきから迷惑なんだよっ!このハゲ!次で降りろよ!」
と怒鳴り倒したら・・・、そいつ・・・失禁・・・。
しばらくポカーンと俺の顔を見た後・・・
じわ~~っと泣き出して、
「人前で馬鹿にしないでくださいよぉ~~~!」
と絶叫・・・・・・・・・。で、号泣・・・・・・・・。
そっち???
ものすごい嗚咽・・・。
「ひっく・・・人っっ前で、ひっく・・・、馬鹿にしなくたっってぇ、ひっく・・・・」
酔っ払いの若ハゲが、電車内で号泣。しかも失禁には気づいてない???
「迷惑かけたこと誤りますからぁ~、馬鹿にしたの謝罪してくださぃぃぃっ!」
こんな理不尽が・・・。
さっきまで悪態つかれてた人たちは、みんな知らん顔・・・。
しょうがないから、次の駅でそいつを降ろし、駅員に渡そうと思った。
駅に着いて、扉が開いてホームに降ろしたら・・・、
そいつおもむろに、俺に向かって土下座・・・。
「すいませんでした!かんべんしてください!このとおりですっっっ!
だから・・・誤ってください!」
え・・・・、なにこのトラップ・・・。
その駅、乗換駅なんで、結構ホームに人がいて、みんなこっちを見てる・・・。
どうみても、
「一方的に暴力を振るって、失禁までさせた被害者に謝罪をさせているの図」
急いで走ってくる駅員・・・。
ほんの一瞬、俺、逃げるそぶりをしちゃったんだ。
これがまずかった・・・。
電車は行っちゃうは、降りた人はどっかいっちゃうかで、証人なし。
ハゲは「僕も悪いが、誤って欲しい」って泣き続けてる・・・。
俺はカリカリしてきて、どんどん駅員の心象が悪くなっている・・・。
説明するのに20分くらいかかったぞ。
ハゲが気持ち悪いからトイレ行くって立ち上がった時に、
「ハゲって言ってごめんね。」って誤ってみた。
そいつ、じわ~ってまた泣き出して、コクンと頷きトイレへ消えていった。
駅員も、やっと謝ったか・・・みたいな顔で俺を見る・・・。
それでやっとその場を後にしてタクシーで帰った。
一応駅員に携帯番号と名刺渡して。
なにこれw?
泣きたいの俺じゃねwww
ヴィクトル・ユーゴーには申し訳ねえが、
「ああ無情」としか言えねえ。
ジャン・ヴァルジャンは20年近く監獄で暮らすことになるけど、
世の中、おっかねえなあ。
痴漢や暴力沙汰の冤罪は、こんなもんがきっかけかもしれねえぞ。
だからって、無関心な世の中も嫌だしねえ・・・。
生き難い世の中になったもんだ、まったく。
