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映画の感想メインにつれづれと…

10年くらい前ですかね。「ある事情で放送できなくなった映像」を再編集し放送する、というコンセプトでやっていたTVシリーズ「放送禁止」。



深夜なんとなくフジテレビにチャンネルを変えたらドキュメンタリーをやっていて、だんだん抜き差しならぬ緊張感で見続けてしまったのを覚えています(実際はフェイクです)。



当時はまだフェイクドキュメンタリーはそんなに知れ渡っていなく、半信半疑でドキドキ。途中あまりにもな展開(現実なら放送できない)で“ああ、フェイクなのね”と思いながらも、映像のいたるところに「真実」が隠されている計算された内容に、一気にファンになりました。



ここ何年かはTVから映画に場を移し、この作品で劇場版は3作め。



前2作は映画館で観たのですが、何度も見返して作品内にちりばめられた伏線を楽しむ「放送禁止」シリーズと映画との相性は決して良くないと思い、DVDまで待ちました。



テーマは洗脳。



強い洗脳を受けた元主婦・江上志麻子と、志麻子の洗脳を解こうとする心理セラピストの小田島霧花とのやりとりが描かれていきます。それを撮影するのは、洗脳された志麻子の親友でビデオジャーナリストの鷲巣みなみ。



この3人をメインに物語は紡がれていきます。



志麻子に洗脳をかけたのはカリスマ料理研究家で、彼女は現在行方不明。また、その料理研究家が志麻子の家庭をメチャクチャにして一家は離散状態。さらに志麻子の住んでいた家が原因不明の火災に遭い、志麻子の一人息子ののりが焼死していることが分かってきます。



志麻子の洗脳を解いていく過程で、志麻子の家の火災の原因やカリスマ料理研究家の生死についての謎が明らかになっていきます。登場人物が少ないので、このあたりの謎解きはまぁ、想像の範囲内といったところ。



それより今回ビックリしたのは、そういった謎解きじゃなかったんですよね。



詳しいことは無粋なので書きませんが、治療過程での逆転劇には本当に驚かされました。



“え?ええ!?なになになに!?!?!?”



と、見ている者を混乱と驚愕に陥れる緊張感は、フェイクドキュメンタリーの面目躍如。今までのシリーズの中でも一番ビックリしましたね。



ほかにも「放送禁止」らしい映像内のヒントも盛りだくさん。



アルファベットの積み木を

EVIL

IRON

IMAGE

と並べる謎かけ(サブタイトルの邪悪なる鉄のイメージですね)。



いたるところに見切れる、ある人物。



といったあたりはファンならすぐ気付く伏線。



他にもタバコが重要なヒントでありミスリードになっていたり、元旦那の家でのシーンに出てくる夫婦の写真だったり(ウチの嫁はこの時点で見抜いていた)と、様々な伏線が張られています。



ハッピーエンドになる終末も良かったですね。今までの「放送禁止」はどよーんとした読後感が良かったりするのですが、これはこれでいいと思います。ハッピーエンドといえど、ちょっと謎というか不気味さはありますしねw



シリーズでいちばんビックリしたこと、伏線の無理のなさ、役者の演技(志麻子と霧花役の人がとくに神演技!)どれをとっても素晴らしかったです。



個人的にシリーズ最新にして最高傑作だと思います。



機を改めて、ネタバレ含む考察ブログ書きたいですね。壁にかかった扇子とか、判明していない謎もあることですし。



アンワインド!








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