昨日に引き続き『百年法』上の感想です。
思いっきりネタバレがありますのでご注意下さい。
牛島議員が大統領となれたのには、遊佐が牛島の
参謀についたお蔭だといってよかった。
世間でも遊佐がいなければ、牛島はただの暴れ牛と
牛島が大統領でいられるのも遊佐が首相としてついて
いるからだと揶揄されていた。
牛島大統領が遊佐首相から離れたところで、政府を
運営したいという気持ちは十分分かる。
自分は遊佐の操り人形なんかじゃない。
遊佐なんていなくたって、十分にやっていけるんだ
ってことを世間に知らしめたい気持ちになるのは
普通の事だと思う。
大統領が英断を下せるような状態ならいいのだろう
けど、権力が一極集中する独裁で凡人が起こす
ことといったら、保身と権力の誇示。
牛島大統領が行っているのはまさにそれで、大統領
の中の何かが狂いはじめたことを遊佐は感じ取るが
大統領特例法があるため、自分の命を守るためには
遊佐さえも大統領に逆らえない状態に。
遊佐は不老処置を受けてから100年が経つから
大統領特例法に適用がなければ死ななければならない。
かつて100年法施行準備室の室長だった頃、
遊佐は100年法は例外なく実行されなければならない
と考えていた。
それが、いざ自分の番がきたとき、やっぱり死ぬのは
怖いになってしまった。
遊佐首相もやはり人の子、死ぬのは怖かった。
でも、そんな自分に不甲斐なさを感じていたのではと
思う。
自分は変わってしまったと。
ここまでが上巻です。
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