この地に来た14年前。我が家の庭の土手に自生しているクマガイソウを見つけた。
葉が伸びるだけで花はつかなかったが、子供の頃住んでいた近所の湿った土手に群生して
花を咲かせていた事を今でも覚えていてすぐにそれだとわかった。
彼の地も暫らくして山野草の盗掘、乱獲によって姿を消してしまったことを非常に寂しく思ったものだった。
その絶滅危惧種になってしまったクマガイソウに此処で再び出会えたことに、身が震えた。
それから、大事に保護してきたのだが、花を咲かす事がなく諦めていた。
今日の午後の事。ふと目をやると、花をつけたものが二株あるではないか。
今年は花をつける環境がそろったのだろうか。14年越しに見る事ができた。