1歳位から、少しずつ身近な短い単語を喋り始めます。たどたどしいおしゃべりが、とても可愛いものですよね。


でも困ったことに、何でもかんでも、とにかく耳から入る言葉をそのまま真似て覚え始めます。

言って欲しくない悪い言葉や、乱暴な言葉もどんどん覚えてしまいます。

言葉遣いが悪いのも成長の証しですが、放っておくわけにもいきません。

そこで今回は親子で気を付けたい言葉遣いについて触れていきます。


3歳くらいから見聞きするものなんでも吸収してしまいます。

一緒に遊ぶ、大きいお兄ちゃんお姉ちゃんの言葉をまねっこしたりして、本人は背伸びしてかっこいいと思っているのかもしれませんね。

ほかにも、いつも見ているアニメの影響だったり、パパや、おじいちゃんの口癖だったり、自分ではなかなか気づきにくいママ自身のセリフだったり。

どんどんそういった言葉を吸収していくのです。



3、4歳になると「う◯こ」など下ネタが増えてきます。

間髪入れず「ダメ!」と言ってしまうと、あれもこれも禁止になってしまいます。

子供は悪気があって言っているわけではないので、ある程度のことは「お外ではNGだけど、おうちの中だけ言ってOK」と許容することも考えておきましょう。

「う◯こ」や「お◯り」など、笑える言葉は大目に見るとしても、「バカ」「ムカつく」「うざい」「し◯」「こ◯す」など、こちらがびっくりするような言葉が飛び出すことがあります。

子供が「バカ!」など暴言を言った時「そんなこと言っちゃダメでしょ!!」と頭ごなしに怒っていませんか?

「どうしたの?何か嫌なことがあったの?」と、まず理由聞いてあげましょう。


3歳くらいの子供に、言葉の意味を教えて、なぜ言ってはいけないかを説明するのは難しいものですよね。意味もよくわからないまま口にしていることもあるでしょう。

しかし、乱暴な言葉に気づいたらすぐ、その場で叱りましょう。

特に「し◯」「こ◯す」は、本気の怒り顔を作って絶対使ってはダメだと教えましょう。

最初に叱らず、後後になって急に叱り出すのはNGです。子供にすれば、今まで何も言われなかったのに、なぜ今になって急に怒られるのか釈然としません。


言葉や、生活習慣などが荒れるのを、「まだこのくらいなら…」と放っておくと、あっという間にどんどん悪い方へ進んでしまいます。気づいたらすぐ対処することをお勧めします。


しぬ」ということがどういう意味か、いい機会ですから具体的に話してあげましょう。



例えば、身近な家族や、お父さんが死ぬとか、想像しやすい話をすると子供もイメージできるでしょう。


ちょっと、やりすぎに思えるかもしれませんが、悲しくなって、怖くなって、泣くくらいのインパクトがほしいところです。ママの演技力が必要ですね。

「し◯」といった言葉を頻繁に使うようになると、言葉の意味自体が軽くなって、本来感じなければいけないはずの罪悪感や、嫌悪感、犯罪意識が薄れます。軽々しく口にできる言葉ではないことを伝えましょう。


幼い時に、善悪を正しくすり込むのは大事なことです。「三つ子の魂百まで」とはこのようなことだと思います。


言葉遣いは不思議なもので、主語や述語など肝心な部分が抜けていると、乱暴な口調や荒々しい言葉遣いに聞こえます。


例えば、「あれ、取って」と言われるとムカっとするし、ぶっきらぼうに聞こえませんか?

「あれ、それ、これ」などは便利な言葉ですが、言い過ぎるのもよくありません。普段から「醤油を取って下さい」と「あれ、それ、これ」に頼らないよう意識してみましょう。

また、おそらく誰もが1度は経験があると思いますが、「先生、トイレ」と言って、「先生はトイレではありません」と言われたり、聞いたりしたことはありませんか?

確かに先生はトイレではありませんし、これではトイレに行きたいのか否か、はたまたトイレに何かいたのか、何なのか分からないですよね。

最後まで言わなくても理解できると言えば理解できますが、言葉遣いとして考えた時、きちんと最後まで「先生、トイレに行きたいので行ってきていいですか?」と言えるほうが素敵だと思いませんか?

3、4歳児は自分の言いたいことがまだ上手くは言えません。そこで、きちんと最後まで自分の言いたいことを伝える力を鍛えてあげるのも、大人の役目です。


子供が「ママ、喉乾いた」と言われた時、すぐに「ハイ、ハイ」と飲み物を出したりせず、「喉乾いたの?それでどうしたいのかな?」と、なるべく自分の口から「飲み物下さい」など、具体的に何がしたいのかを引き出してあげましょう。


忙しいとつい「ハイ、ハイ」と子供の要望に答えがちですが、日々のちょっとした訓練の積み重ねが言葉遣いの大切な基礎になるので、是非実践してみてください。