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着替えとお化粧を終えたはるくんに


両家のじいばあも会いに、部屋へ入ってきました。













「寝ているみたいねぇ」


「うそみたいだねぇ・・・・」














ぼつり、ぽつりとつぶやきながら


みんなではるくんのお顔を眺めたり


なでたりして


また沈黙になって


病院側の呼び出しを待ちました。















しばらくして、死体検案書等の書類を渡され


おうちに帰ることになりました。





・・・あぁ、そうか、「死体」なんだなぁ・・・










どうするものなのかは分かりませんが、


葬儀屋さん等は来ておらず


私達ははるくんを抱っこして帰ることに・・・。














着てきた服やスワドルミーも持って帰ります。


ビニール袋に入れられた服。


昨夜、お風呂のあと旦那が着せた服。


ただ、ただ、むなしい気持ちです・・・。




















改めてはるくんを抱っこすると


すごくずっしりしていて


びっくりするくらい冷たくて


こんなに大きくなったのに、首がすわっていないから不安定で


凄く不思議でした。












ただ、まぶたも閉じられていて


朝見つけたときのような「人形」のようなはるくんではなく


まるで本当に眠っているような とてもとてもやさしい顔をしていました



















はるくんを抱っこして、病院の中央玄関から外に待機していた車に乗り込みました


赤ちゃんを抱きかかえた私の姿は


きっとここの誰もが、普通の親子がお見舞いか何かできているんだろうと思ったでしょう








その赤ちゃんはとても冷たくて


手足はもう硬くて動かなくて


瞳に光はなくて


お空に行ってしまったなんて


普通は思わないでしょう


私もこの光景が


うそみたいで


まだ、夢を見ているんじゃないかってずっと、不思議な光景でした

















「はるくん、おうちに帰ろうね。」





車に乗り込んで、看護師さん達に見守られながら家に帰りました


70センチもある首のすわっていない子の抱っこは


想像以上に大変で


シートベルトで顔傷つけないかな?とか思いながら車を走らせました






旦那と何を話したのかは、覚えていません




ただ、わたしはずっとはるくんの顔を見ながら


「おうちにかえるよ、はるくん。」


「かわいいね、かわいいねぇ」


そう言っていた気がします。



























帰ってきた我が家。


ほとんどが朝飛び出したままの状態です。


違うのは、少し落ち着いた空気と


駆けつけた両家のじいばあたちが居る事。







とりあえずははるくんを寝かさないと・・・と


ベビーベッドからマットレスと布団と枕をもってきました。


朝、起こしたんだよなぁ


なんだか不思議な光景でした


もうここで寝かせることはないんだと


むなしくてむなしくて


一瞬悲しくなったけど


今はそうも言ってられない。











寝かせる前に、抱っこしていいかな?・・・と、じいばあ達が代わる代わる抱っこしました。


かわいいなぁってぼーっと眺めていたり


寝ているみたいだなぁって涙したり









おかしいなぁ。


じいばあ達にこんな抱っこしてほしくなんてなかったのに。


こんなつもりじゃなかったのに。


なんでかなぁ。。。





別に、私達のせいではないのですけれど


両家に対してとても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。。。














はるくんを寝かせるのはちょっと大変でした。


新生児の時とは違う意味で「壊れそう」な体を寝かせるのは


凄く緊張するし、手が震えました


そして


あんなに柔らかくてあたたかかったのに


硬くて冷たくて人形みたいで


何度見ても違和感しか感じませんでした。









つめたいけど


人形みたいだけど


ほっぺたは相変わらず柔らかくてぷにぷにで


すっごく可愛かったから


ニコッて笑顔が自然に出てきました。












はるくん、君は凄いね。


亡くなっても、私を笑顔にしてくれるんだね。
















・・・このまま、悲しみに浸っている場合ではありません。


葬儀の準備をしなければならないのです。


とはいえ、葬儀屋さんてどこがあるんだろう・・・


後で気がついたのですが、病院からそういった文書貰っていたみたいなんですけど


見る余裕っていうのがなくて・・・


適当に選んだ葬儀屋さんへ電話して、きていただくことにしました。