『「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))』
山本 七平
http://goo.gl/lUCw4
山本七平氏の著作を読むのはこれが2作目。
よく普段の会話でも使われる「空気」という言葉。
雰囲気や、その場の臨場感など、わかりづらいけど
感じる何かを空気と呼んでいますが、
それにフォーカスした著書。
非常に面白いです。
人が決めるのではなく、空気が決める。
科学ではなく空気が決める。
奇妙な話ですが、論理よりも感性の方が
日本人を動かすのだと改めて思いました。
<本書のポイント>
■至るところで人々は何かの最終的決定者は
人ではなく空気であると言っている
■空気とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である
■元来専門家が科学的根拠だけで
決定すれば大過ない決定になるはずだが
それさえ結局全く奇妙な空気の決定となっている