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トーマス・フリードマンは、3度のピュリツァー賞に輝くジャーナリスト。
米ニューヨーク・タイムズ紙に氏が寄稿した記事が話題を呼んでいる。
IT(情報技術)先進国インドを牽引するインド工科大学が、全学挙げて取り組んでいる新技術についての記事だ。
新技術の目標理念は「最後の一人のため」
日本でも流行の「タブレット」と呼ばれる板状のコンピューターである。
しかし価格は10分の1。
さらに、政府の援助を使うと、1日100円程度で暮らす貧しい人々も、手にすることができる。
「最後の一人のため」とは「最も貧しい人のため」の意味だ。
さまざまな理由で、学校教育を受けられない子どもたちが、自宅で授業を受ける
貧しい商人も、平等に最新の経済情報を得る。
「変化する歴史の響き」が聴こえる、とフリードマンは記す。
東日本大震災の支援を続ける識者が強く語っていた。
「一番困っている人を最優先する社会が、最も強く、そして豊かな社会です」
確かに、障がいなどの困難のある人が安心して暮らせる社会は、皆が安心して暮らせる社会だ。
「一番困っている人が一番幸福になる権利がある」
――私たちが繰り返し学び、語ってきた言葉が今、時代の最先端でひときわ輝いている。