キャナルシティ博多が、JR博多シティに対抗して起死回生の勝負に出たのが9月30日開業のイーストビルだ。
H&M、ZARA、BershkaからDesigualまで揃ったグローバル勢とユニクロ、コレクトポイント、Francfrancの日本勢が鍔競り合う様は「ファストファッションビル」とミーハーに言ってもよいだろう。
何で入ってるの?と訝られるテナントも幾つか見られるけど(今更キットソンとかカルディとかFrancfrancとか)、そんなテナントにスペースを割くぐらいならサウスビルの端っこで燻ってるGAPを移設すべきではなかったか。
一言でファストファッションと言っても、その代表格たるH&Mは別として、洗練されたモードクローズを訴求するZARA、ベーシックパーツのユニクロ、個性的なデザインとプリントをNBブライスで打ち出すDesigualはファストとは言えないし、ZARAの妹版ストリートカジュアルのBershkaだってきちんと組んだコレクションMDだからファストと言うのはどうか・・・・、コレクトポイントは物作りはファストだけど全然トレンディじゃない。
結局、イーストビルの主役はH&Mでしかなく、開店前に行列した1100人もほとんどH&M目当てだったようだ。
九州はファストファッション未上陸で免疫が出来ていないから今更H&Mに行列が出来、「カワイイ、ヤスイ」の嬌声が上がったようだが、博多と言えどもローカルなんだと思わせる周回遅れの盛り上がりは何だか悲しい。
来春、大名にフォーエバー21とH&Mが並んで開業すれば3年遅れのファストファッションブームとなって行列騒ぎになるの?
それじゃまったくのローカルではありませんか。
博多ってアジアの玄関たるグローバルシティじゃなかったっけ・・・・周回遅れのファストファッションなんかに喜んでいないで、屋上に派手なプールを乗せた高層ホテルでも建ててシンガポールと張ってもいいんじゃない!