映画「おじいさんと草原の小学校」
実話をもとに「84歳の小学生」を描いた作品である。
アフリカのケニアで8年前、小学校無償制度が始まった。
門前払いされても何度も訪れる老人の情熱に、校長は心打たれ、入学を許可する。
ひ孫のような同級生と机を並べ、読み書きが始まった。
老人は50年前の独立戦争の元戦士。
妻子を殺され、強制収容所で拷問に耐えた。
過酷な過去を乗り越え、「変化を起こしたい」と前に進む。
国連で教育の力を訴える講演もした。
「土に埋められるまで学ぶさ」の台詞が印象的だ。
実際、病気で亡くなる90歳まで、獣医師の夢を追い、学ぶ意欲は衰えなかった。
こちらは日本の話だが、放送大学では近年、60歳代の学生数が年10%を超える急増を続ける。
お笑いや落語を本格的に学ぼうと、養成所に通うシニアも増えているそうだ。