12年春夏コレクションはエトロが提唱するニュートラディショナルの妙を感じるコレクションであった。
地中海の海岸を思わせる真っ白な会場でショーは行われた。
白いカーテン状の幕に船着場の映像が映し出され、船が到着したところで、ショーがスタート。
ピアノの演奏をBGMに、ペタンク選手、セーラー、遊び人、知識人風のスタイリングを次々と紹介していた。
全体的に柄と柄を、微妙に「はずし」ながら、見事に組み合わせるというコーディネートが多かった。
この傾向は、今のメンズの大きな流れになりつつあるが、ペイズリー、ストライプなど上質な柄を数多くエトロならばこその仕上がりであった。
カラーでは、ネイビーを豊富に提案し、他にはオレンジ、ラヴェンダー、ミモザ、ブラックベリー、イチゴ色などプロヴァンスの彩りを思わせる展開であった。アイテムでは、ビッグシルエットのコートやガウンなどが新鮮。
そして、フィナーレでは幕が上がり、ピアノを演奏していたイタリアのスターピア二スト、チェザーレ・ピッコが登場し、友人であるキーン・エトロと一緒にフィナーレを迎え、観客から喝采を浴びていた。
ちなみに、このショーの楽曲はチェザーレが特別に作曲し、キーンはチェザーレに衣裳をデザインしたとのこと。
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