「私の言うことを信じていただきたい」
1940年の6月18日、ナチス占領下のフランスで、ラジオから力強い演説が流れた。声の主はシャルル・ドゴール(村上光彦・山崎庸一郎訳『ド・ゴール大戦回顧録』みすず書房)
ロンドンのラジオ局「BBC」で放送され、電波はフランスにも届いた。
パリ陥落からわずか4日後のこと。
彼は亡命先から、人々に反転攻勢を呼びかけた。
「何が起ろうとも、フランスの抵抗の焔は消えさってはならぬし、また消えさることはない」と、、、
ドゴールは当時、一軍人。
「いかなる名声もなかった」「兵力も組織もなかった」「孤独であった」と述懐している。
だが彼には「声」があった。
どんなに絶望的であろうと、希望を叫び続ける不屈の声があった。
反撃開始の口火となった演説は、同国史上、最重要の演説の一つとされる。
勇気の声、勇気の対話で、、、前進をしていきたい。