今から50年前の1961年。ベトナム情勢は緊迫していた。
いずれ世界を震撼させる事態になる。
当時、そう進言する識者らの声を米国首脳は一蹴した。
やがて勃発したベトナム戦争は泥沼化へ。
米国は対外的にも国内的にも大きな痛手を負った。
“ほかに大きな問題があるのに、小さなことに関わっていられない”
当時の首都ワシントンには、こうした空気が蔓延していた。
ジャーナリストのハルバースタムは、名著『ベスト&ブライテスト』(朝日文庫)で、米国がベトナム問題への対処を誤った原因の一つに、この「無視と不作為」を挙げた。
小事をおろそかにすると、大事を見失う。これは万般に通じる鉄則だ。
事故、病気、仕事の失敗――これらにも必ず小さな前兆がある。
それを見逃さず、的確に対処する姿勢が、勝利と成功には欠かせない。
「小事こそ大事」である。
「前前の用心」を怠らず、今一度、身の回りを総点検。。。
自身の足元、基盤をしっかりと固めたい。