京都に攻め上った木曾義仲を、側で見ていた女性が嘆息した。
「いったい、何を目がけて、何が欲しゅうて、この都へは、上ったのであろ」(吉川英治著『新・平家物語』)
平氏一門を追い出し、都を手にして得意の義仲。
だが、、、戦には強くても統治能力は皆無に等しかった。
粗野で失笑を買い、経済情勢も悪化。やがて、源義経など同族に滅ぼされた。
武田信玄も、「御大将の誉」という指導者の要件を残しているが、、、
第1に「人材の正当な評価」、第2に「国の政治」、第3に「合戦の勝利」。
武士ならば合戦に勝つのは当然の務め。人材登用や統治に精通してこそ“将の将”であると、、、
だが実際には、既成の権威と戦い壊す能力と、壊した後に創りあげる能力を兼備した人は、まれと言わねばならない。
ゆえに、成した事業を永続させるためには、傑出した一人に頼るのでなく、多彩な人材群を育てることが必要になるということだろう。
50年、100年先まで続く、会社つくりも同じと言えよう、、、人材=財うぇおつくる、育てる、はぐくむ。
永遠の課題
まずは、自身がそんな1人へと成長をせねば、、、と思う。今日この頃です。