京セラの象徴的な組織づくりである、アメーバ経営。
マネジャーやリーダー層向けの本ではありますが、もちろん一般社員が読んでも気づきがあり、意識が変わるコンセプトです。
社員がみんな主役であり、経営者思考を持ち、全員が参加型で経営をしていく事が目的だという事ですが、中々そういった意識を持ち目標に邁進している会社も
少ないでしょうし、単なるスローガン、標語で終わってしまっているケースも多いかと思います。
自立型組織のお手本ともいえる本だと思います。
【本文要約】
■ひとりひとりの社員が主役
■市場に直結した部門別採算制度の確立
必要なのは過去の数字ではなく現在の数字
判断基準は「人間として何が正しいか」
売り上げを最大に、経費を最小にする
■経営者意識を持つ人材の育成
■全員参加型経営の実現
経営理念と情報の共有化が従業員の経営者意識を高める
■小集団に分け、機能を明確に
まず機能があり、それに応じて組織がある。
ひとりひとりが使命感を持てる組織に
■市場に対応した柔軟な組織
自由度の高い組織だから経営理念が必要
■全従業員の採算意識を高めるために
売り上げ最大、経費最少で経営をシンプルに捉える
全アメーバ、全従業員の力を結集する
■目標や成果を金額で表す
時間意識を高め生産性を上げる
■京セラ会計原則
1対1対応の原則
ダブルチェックの原則
完璧主義の原則
筋肉質経営の原則
採算向上の原則
キャッシュベース経営の原則
ガラス張り経営の原則
■ビジネスの流れを実績と残高でとらえる
■受注生産方式、在庫販売方式、社内売買
■経費は実態を正しく把握しきめ細かく管理する
■職場に緊張感とスピード感を生み出す
■自らの意志で採算を作る
年度計画(マスタープラン)を立てる
月次単位の採算管理
■値決めは経営
■リーダーは先頭に立ち、現場に任せきりにしない