V.A./CALIFORNIA PSYCHOBILLY | 千のナイフ

V.A./CALIFORNIA PSYCHOBILLY


予備知識ゼロで購入。
最初は結構な争奪戦だったと思ったけど再入荷もあったみたいで今では普通に売ってます。
内容もなかなか良いので見つけたら買ってみて下さい。





V.A.って事で複数のバンドが収録されていますが、ざっと見た感じでは知らないバンドばっかり。
そもそも【PSYCHOBILLYはヨーロッパに限る!】という偏った考えに立脚してる俺には『はっ?カリフォルニア?カリフォルニアにサイコスなんて居るの?』だもん知らないバンドばっかりでも無理はない。
でも俺が思うに海外ではまだまだPSYCHOBILLYがお盛んで若手もジャラジャラ出てきてる(FROGSサイコー)し、御大も大活躍しているのに日本はどうでしょうか?
…まぁ、それは何もしていない俺が語るべきことではないので何も言いません。言えません。





気を取り直して…
字数かせぎの為に収録バンドを以下に挙げます。
君は幾つ知ってる?

◆THRILLBILLYZ
◆DR.BIZARRO'S VICTIMS
◆RAPETILES
◆THE KRYPTOS!
◆THE DAFFYS
◆CIGARATS

◆各2曲づつ/全12曲収録


どうですか?
知ってるバンドいます?
俺はバンド名を打ち込みながら思い出しましたが、【THE KRYPTOS!】は確かCDを持っていた筈。
あんまり印象に残っていないのが残念だけど。
ジャケはモノクロみたいな暗い色調で枯れた大木の写真を使っていたと思う。


全12曲共通するのは結構な感じでローテクf^_^;
しかも録音のバランスもバラバラだから聴きずらい。←一応誉めてます!
でもね、THE P.O.Xの名盤【…it's so dark】やTHE QUAKESの1stアルバムA面1曲目を思い出して下さい。あれなんて録音のバランスという点では悪い意味でかなりヤバいじゃないですか?
要するにあの感触を思い出してくだされば話が早い。
そんなドッタンバッタンスットコドッコイなカリフォルニアのド☆ローカルなマヂ●●サイコスばっかり集めた本作は俺の中ではかなりの好印象しかない。
どいつもこいつも拙い演奏もさることながらカリフォルニアにもビシッと鬼剃りサイコスがいる!ってわかっただけでちょっと嬉しかったりします。
燦々と降り注ぐカリフォルニアの灼熱の太陽が彼らの情熱に火をつけ狂わせたのでしょうか。






個人的な好みで言えば【THRILLBILLYZ】が一番好きかな。
なんせ録音のバランスが悪すぎる!(笑)
でもそこがすこぶる良い!
演奏もドッタンバッタンしてスッ転んだり、ドラムがスラップを追い越したりギターの刻みが遅れ過ぎて逆に進んでいたり、そんなバックの演奏を完全に無視したかのような強面のヴォーカルスタイルはゾンビもホラーも通り越したシリアルキラーな趣きもあって『これぞPSYCHOBILLY!!!』と思わせてくれるムチャクチャな無軌道なロックンロールを聴かせてくれます。

後は【CIGARATS】も良い!
他と比べて幾分ロックンロールマナーは守られてるかな?なSPEED PSYCHO SOUNDでカッコ良い!


最近では割りと中古で\800-くらいで見かけるので百聞は一見に如かずの心意気で是非とも入手してみて下さい。

それと近頃よく思うのは、『音楽はただの空気の振動。そこに如何に気持ちを込めるかが発信者には一番大切。でも聴き手が聴こうとしなければどんなに心が込められていた音楽だとしても一生その人に届かない。ただの空気の振動に戻るだけ。』という事。
俺はPSYCHOBILLYでもPUNKでもHARD COREでもSKAでもどんな音楽であっても音楽そのものに着目しています。
昔と違ってメンバーのメチャクチャな性格とか誰かをぶっ飛ばしたとかの武勇伝なんかは全く興味が無いんですよ。
んなこたぁどぉでもいい。
勿論結果的に『そういう人がやっていました』でもそれはそれで構わない。俺が言いたいのは『こんな武勇伝があるメンバーがやってる音楽だから素晴らしい(面白い)』という事には興味が無いというだけです。
それよりなにより演者によって魂を込められた音楽を聴きたい。
成熟していても未熟であっても爛熟してても良いんだけどメンバーが一生懸命やってる音楽を聴きたい。
熱量のある音楽を聴きたい。
その意味で言うならばこの作品は傑作だ!
全編に渡って凄まじい熱量がある。
丁度シーンが始まる時の【あの熱狂】が本作には詰まっている。