翌日は とても聖なる場所で聖なる体験をしました。
バンに分乗してカウ地方にある‘Imakakaloaへと南下しました。
ここはKanaka‘ole財団の所有する ヘイアウです。
ヘイアウとは古代ハワイアンが建設した聖域です。日本でいえば神殿です。
いろんな祈りを捧げた場所です。
草ぼうぼうだったヘイアウを クムのファミリーと関係者が整備して 今はクムの妹さんご夫婦が管理されています。妹さんはハーラウ オケクヒのクムフラです。
まず入ることの許可を請うMele Komoを。（本当は Mele Kaheaだったんだけどな）
最大級のリスペクトをして石を簡単に動かさず 草とりをする奉仕作業をしました。
遠くに牛が草を食んでいる他は何も人工的な物がない まさに自然の中にありました。 クムが 整地が完了したら ここでフラの奉納をしましょうと言われました。
武者震いしました。
高台にあって海を遠くに臨み 素晴らしいロケイションです。
作業が終わってみんなで海を見ていたらこみ上げてくるものがありました。
作業の後 海を眺めながらランチタイムです。
妹さんご夫婦に挨拶をして ここを去りますというチャント Noi Ho‘oku‘uを唱えて
いつかここで踊らせてもらう夢をいだきながら後にしました。
次は個人的に行きたかった海ガメに会える 黒砂海岸 Punalu‘uに向かいました。
波が荒い場所です。
海に浸かってもいいということです。
半分以上は 見ているだけでしたが 私は泳げないくせに 水着を着てきたのでよしいくぞ。浜にすごい波が打ち寄せます。波にひっくり返されながら みんなで「わあわあきゃあきゃあ」騒いでいたら 後ろで地元の人が静かに海を楽しんでおられるから 邪魔をしないようにと注意をうけました。
ありや はしゃぎすぎました。
海ガメで有名な場所ですが あまりのうるささにあきれたのか海ガメは現れませんでした。
まだ遊びたかったけれど 次の場所に。
夕食と講義のためにキラウエアの近くにあるKMC(KILAUEA MILITARY CAMP)の施設へ。
まず 手足につけるクぺエをティリーフで作りました。
夕食後に夜のハレマウマウでフラを奉納するのでその時つけるためです。
食後 練習です。昨年は踊りのみの奉納でしたが 今回は イプへケとチャントも。
寒いのでしっかり防寒して足に地下足袋をはきました。
(地下足袋を買いに行った時２４センチが最小で２３、５センチの私のサイズがない
。なに女子って地下足袋ははかないってか。２４センチを買いました。）
ハレマウマウのウヴェカフナへ。
心が震えます。チャントする声が緊張でうわずりました。
夜のハレマウマウは迫力があります。
セレモニーが終わって ホテルに戻り解散式です。
クムに用意してきたお誕生日プレゼントを渡しました。
ペアの薩摩切子や高知のたこ等 それと私たちが全員でしぼりをしたウコン染めの
パレオ。通訳の玲子さんにもプレゼントを。
突然 誰かが提案して島崎藤村のヤシの実を歌うことになりました。
遠き島より 流れよる ヤシの実ひとつ 故郷の岸を離れて なれはそも波に幾月
だいたいここまでは知ってますよね。ネットで歌詞を検索してフルコーラスで歌いました。ええそんな歌詞だったんだと言いながら。
この曲は柳田國男が愛知県の伊良湖岬で体験したことを親友の島崎藤村に
話をしてそれをヒントに藤村が作ったようです。
名残はつきませんが みんなとハグして再会を誓いあってお開きとなりました。
バンを運転したり いろんなことをサポートしてくれたコクアのカイアコさんとハウナニさんありがとうございました。４０枚近い私たちのパーウーを乾燥機で乾燥するのは大変だったでしょう。ただ黙々と静かに見守ってくださってほんとにありがとうございました。
そして通訳の玲子さん クムとのコンビは最高でした。 去年とはうって変わって絶妙なコントがキレキレでノリノリでしたね。セミナーの間 絶好調でしたよね。
すごく楽しかったです。ありがとうございました。
クム 今年も最高のおもてなしをありがとうございました。
一年生の時のハーイケ（発表会）で観た２年生のパフォーマンスに感化されてパーウーをうこんで染めたいという強い願い叶いました。
今年はその先輩たちは12月にマウイ島で研修だとか。うん私も３年生になって来年はマウイ島に行きたい。もっともっと精進したいと思います。
クム 日本で又お会いしましょうね。 Mahalo Nui Loa!