8月に見たライブは15本だ!暑いのによく行った!笑
お盆前に少し早い夏休みをとったにも関わらず、休暇後は怒涛のライブ攻勢で、終わってみれば2日に1回ペース。すまん、ライブが好きなんだよ~。
しかも、今月はチャラン・ポ・ランタンに3回参戦。ますますパワーアップしてきた彼女たちのステージは本当に楽しい

彼女たちはいわばジプシーなのだ。原色が散りばめられ、楽曲そのものがジプシーやサーカスをテーマにしていて、歌詞は毒あり、怨念あり、ドロドロありなんだけど、それがキレイごとのアイドル路線とみごとに逆をいっている。チャランポは姉妹グループで、姉の小春が楽曲を全て作り、その世界観をプロデュースしている。このアコーディオン弾きの姉が一筋縄ではいかず、今でも堂々と新宿ゴールデン街で日替わりママをやったり、ライブのMCで毒舌を吐きまくる。これまでも何度も音楽事務所などと喧嘩しているし、それを屁とも思ってない。事務所やレコード会社などと無関係にすでに山のようなオファーが届いてるしね。それでいて唯我独尊ではなく、周囲の空気が停滞しそうなら敏感に感じ取り、すぐさま場を盛り上げることもできる。
そして、妹のももちゃんが若干20歳ながら凄い!いや、最近とみに凄みを増してきたといおうか。もともと美空ひばりのような歌声を持ち、昭和歌謡ばりな歌いまわしができる歌唱力があったのだが、最近は天性のエンターテイナーぶりを発揮。かわいい顔して大胆で、ライブではお客様いじりがますます上達。ステージと客席を一体にさせ、見事に自分たちのペースに客を巻き込んでいく。そのステージの楽しいことといったら

どう考えても不自然なほどアイドルグループが量産されている現状に対する反動が、いま間違いなく広がりつつある。どの時代でもそういうアンチテーゼのアーティストはいて、でも多くはアンダーグラウンドで密かに活動を続けてきた。しかし、表がここまで過剰になると、アンチも過剰に世に出てくるはず。チャランポの毒は、まさにアンチを望んでいる我々のような多くのファンにとってストライクゾーンなのだ。こんな事いうと小春に怒られそうだが(笑)
なんとか48や桃●●Zだの、エグなんたらに、ジャ××ズだのに独占されてしまった音楽ランキングに飽き足らない人々よ、これからの時代はチャランポだよ(笑)まあ、アリーナとかドームとか大きいところより、新宿LOFTとか渋谷ラママとかのような、暗くて小さいステージが似合うんだけどね。大きくても鶯谷キネマ倶楽部ぐらいに留めておいて欲しい、というのが切実な希望ですが。遠くの方に小さくしか見えず、ステージと一体になれないようなアリーナやドームでは、チャランポの世界観が伝わらない気がするが… でも、個人的には彼女たちはそこまでいく可能性を秘めていると思っている。
そんでもって、今月なら1日に対バンした「ヒカシュー」とか、10日の「ソウルフラワーもののけサミット」とか、17日にレコ発した「たをやめオルケスタ」とか、既存の商業音楽シーンにまったく囚われていない、数多くのアーティストたちと競演。みごとに常識や固定概念をぶち壊す、爆発力のあるライブをやってくれた。といっても、ギターを叩きつけて壊すとか、客席に乱入して暴力振るうとか、そういうありふれた爆発ではなく、その楽曲とステージに爆発力があったという事なんだけど。
特に「祖フルフラワーもののけサミット」のステージは楽しかった!すさまじくパワフルなチンドン屋バンド、ソウルフラワーの懐かしくもあり、前衛的でもあるライブは、自分の生き様にも活を入れられた。大正時代の歌謡曲を復刻したり、面白くて熱いステージだった。
そんじゃ、8月に見たライブをおさらいしてみよう!



1日(木) 『ヒカシューとチャラン・ポ・ランタン』@渋谷Lamama
チャラン・ポ・ランタン、ヒカシュー、吉澤嘉代子
3日(土) 『鉄ロックフェスティバル!!! vol.139』@渋谷gee-ge
坂本麗衣、杉恵ゆりか、コレサワ、Keri Perther、hal
10日(土)『納涼 盆ダンス!~墓場までご一緒にツアー2013』@下北沢GARDEN
チャラン・ポ・ランタン、ソウルフラワーもののけサミット
13日(火)『The CASH record release live tour -東京-』@高円寺moon stomp
The CASH、MISPO
14日(水)ラジオ日本「テッパン!SinGirl」公開収録イベント『テッパンLIVE SPECIAL!!!!!』 ~コンピアルバム発売しちゃいました~ @渋谷duo Music Exchange
郁彩、いいくぼさおり、菅田紗江、神田莉緒香、黒川沙良、松尾優、岡澤愛津、ゆり花、田中翠
15日(木)Sherry...presents『風船唐綿の実 Vol.13~静夏Birthday Fes 2013~』@渋谷eggman
Sherry... / タキザワユキヒト / LADY,THE BITCH / アカシック / WBCバンド / nadeshico /anco band
16日(金)『lullaby』@渋谷LOOP annex
見田村千晴、ILU GRACE、橋本優紀、HaNa、高橋あず美、高橋祐哉
17日(土)たをやめオルケスタ 『緞帳ブレリュード』レコ発インストア@タワレコ新宿店
19日(月)岩崎貞文 聖誕祭2013 “三十路歩む道”@六本木morph
LADY,THE BITCH、LIFriends/フラチナリズム/ミオヤマザキ/中ノ森文子/ノックチャック/KCB/TORAfic☆SignALL/葵ミシェル
21日(水)「平成デモクラシープレイベントVol.2」@渋谷Milkyway
ヒグチアイ、The Characters、ケトル、John Doe Tokyo、AntiQues、花菜
22日(木)ソワレ~河合奈保子を唄う vol.1@渋谷サラヴァ東京
26日(月)redcloth 10th Anniversary@新宿レッドクロス
チャラン・ポ・ランタン、爆弾ジョニー、THEラブ人間、
28日(水)『Grateful☆Girls特別編』 ~緊急招集スペシャル!!!~@渋谷gee-ge
荒牧リョウ、ひぐちけい、増田優香里、HIROKA、しらいのみん、Nakanoまる
29日(木)SHUUBI × ヤマグチヒロコ ツーマン@渋谷サラヴァ東京
31日(土)『こんな素敵な日には』@下北沢MOZAiC
Sherry...、LADY,THE BITCH、The Reminder、Little World、三村好平



チャランポの事は前段で書いたが、彼女たち以外に今月3回見たバンドがもう一つあった。「LADY,THE BITCH」だ。僕のオススメバンドのひとつだ。
LTBは、いろいろな意味でまだこれからの発展途上なバンドで、メジャーになれるかは正直分からない。なって欲しいけど。ただ、ボーカルのLynneにはスター性があると思う。今更、アイドルするほど若くないが、彼女の持ち味のひとつは女としての色気だ。若さ勝負は必要ない。そして歌唱力があり、彼女自身が作り出すメロディはがんがんのロックあり、心をひきつけて止まないバラードありとソングライターとしても才能を感じるのだ。そのステージが始まると客席はヒートアップし、彼女たちの世界観に包まれるのだ。
ガールズバンドなどと対バンになることも多いが、姉御肌の彼女は若い女性ミュージシャンから慕われる事も多い。気持ち分かる。俺が女性なら彼女のような女になりたいと思うもの。そんな魅力を、ライブではまだ存分に生かしきれてない気がする。ライブや音楽面をまだまだ磨く必要があるという事なんだろう。
LTBと対バンしているSherry...もいい。Sherry...のボーカル、静夏がLTBでコーラスしているので2バンドは仲がよく、企画イベントでよく一緒になる。静夏のステージはなんの躊躇もなく全力投球。ハスキーでアグレッシブで、セクシーだ。彼女たちのライブは本当、楽しい気持ちにしてくれるんだ。
今月の特筆ライブは、14日に渋谷duo Msic Exchangeで開かれたラジオ番組連動ライブ。渋谷gee-geのブッキングを担当するお笑い芸人、鉄平さんが声をかけて集まった女性シンガーソングライター達のコンピアルバム発売記念ライブだ。その顔ぶれがすごい。みな歌力を持ったシンガー揃いだけに、最初から最後まで楽しめるライブだったが、何よりすごいのはやはり鉄平さんだ。人生をインディーズの女性シンガーソングライターに捧げており、その献身は彼とかかわった数限りない女性シンガーがみな認めるところ。我々は彼の企画イベントで、どれだけ多くの卵たちと出会ったことか。今後も彼には、女性シンガーの雛たちを孵化する親鳥として、ますます活躍してもらいたいものだ。
そう、たをやめオルケスタが発売した新譜『緞帳ブレリュード』、すごいいいよ!女18人のビッグバンドが繰り出すホーンの迫力と、感性豊かなトロピカルな楽曲。聴いた瞬間から、あなたはハッピーな気分になれる。そして笑顔で、そのリズム&ホーンにノリノリ。ビッグバンドはいいねー。