久し振りのILU GRACEを聞きに、老舗ライブハウスのクロコダイルへ。
gee-geで他のファンの方に出演時間が21:30からと教わり、急遽はしごする事に。詩~uta~ちゃん、聞けず申し訳ない。
gee-geから歩いて5,6分と思ったより近い。これなら岡澤愛津をあと2曲聞けたかな、と思ったが到着するとすでに転換中。愛留とKAZUに目礼して席で出番を待つ。
今夜はベースとアコギのサポートも入れて4人編制と少し大きめ。クロコダイルの店長がHPやYouTubeなど見て気に入り、出演しないかと誘ってくれたという。その期待に応えようと、力の入った演奏だ。
【セットリスト】
1)THE GLORY
2)No Words To Say
3)Why You've Changed
4)サイクル
5)EMOTION (Mariah Careyカバー)
6)Rhythm
7)Alive
8)TWO
Vo.&keyの愛留の声が本調子ではないようで、少しこもりがち。PAでもう少しボーカルのlevel上げて欲しい感じはあったが、それでもソウルフルでハスキーな唯一無二の声は存在感しっかり。黒人か、と思うような深みと粘りがあり、New Yorkのライブハウスにいるような錯覚さえ覚える。
その声の特性が最大に発揮されたのは、マライア・キャリーの「EMOTION」のカバーか。あの全てを吸い込むようなマライアの圧倒的ボーカルの再現は、日本人女性ではほとんど無理。洋楽曲が得意な洋美やRihwaでも、きれいに歌えてもあの力強さと深さを出しきれないだろう。
しかし、愛留は違う。彼女のブラックな声帯はどうやって生まれてきたのか不思議だが、日本人離れした凄みを持ってるのだ。絶好調な時の彼女の歌といったら、圧倒される。その感動たるや!
ただ、愛留がソロだけでやっていたら、これだけ洗練された洋楽的な完成度はあり得なかったろう。彼女の才能を見いだし、それを引き出すアレンジや演奏スタイルを振り付けたパーカッションのKAZUがいたからこそ、今の彼女がいるのだと思う。
昔の彼女ソロ時代(佐々木綾音~愛留にかけて)の楽曲はとても勢いがあり、声が躍動していて大好きなのだが、それでも二人のユニット、ILU GRACEでリメークしたバージョンを聞くと、今の方がぐっと大人(笑)より広い層が楽しめる音になっている。クロコダイルの店長が声をかけてくれたのも、ILU GRACEだったからだろう。
そんな洗練されたILU GRACEの久々のワンマンが、3月17日(土)に川口のライブカフェである。愛留がスタンディングで思うままに歌うコーナーもあるとか。これは素晴らしいライブになる事、間違いなしだろうな。
ここにも楽しみなアーティストがいる。
Android携帯からの投稿