後から予定見たら、小林未郁を天窓スイッチに見に行くんだったw。数日前の餅つきが楽しかったからか、無意識にmonaに足が向いたようだ。
でも、彼女のライブは良かった。幸せ感溢れる優しい声と笑顔に、心のこもった歌に、自由で翼があるようにフワフワしたステージに、見ていて嬉しくなった。
この日は、他の出演者もそうだったが、鼻や喉の調子良くなさそうな方が多い。急に寒くなったりして、風邪気味や鼻水出たりしがち。やまはき玲も、鼻がつまって鼻炎薬飲んでる感じ。調度、自分がそうだったから何となくそんな気がした。
どうなるか。口呼吸になるため、長いパッセージで苦しくなり、口で息吸うから次のフレーズにスムーズに入れない。薬のせいで少しぼーっとするから、MCがうまく話せない、等々の所見が(笑)それが地なのかもしれないが、前回は全くそんなこと無かったしね。
でも、そうしたところを差し引いても、この日出演した4組の中では一番光っていた。あくまで僕の見方だけどね。
特に素敵なのは、彼女のオープンな所。他のアーティストが、1人でカラオケ歌ってるようだったのに対し、やまはき玲だけ多くの人に共感してもらいたい、というスタンスが根底にしっかり根付いてる。誰に対しても扉が開かれてる雰囲気が自然に滲み出してる。それが音楽にも、表情にも、仕草にも現れる。
彼女は3番手。なので他の出演者と比べて聞いてしまったが、例えば最初に出た美吉田月さん。美形で杉本彩のような雰囲気を持ち、かわいいウィスパーボイスも魅力的なのだが、何か刺さってこない。カバー曲中心の構成のためか他人の歌を、歌詞の意味まで噛み砕くことなく、声の響きや、予め決めたアコースティック調にすることだけ考えて1人部屋にこもって歌ってるよう。
2番手の絵里香。今年からアーティスト名をこれ迄の「笑鈴歌」から本名に戻して、より素の自分をさらしてお客さんと近付きたいと話していたが、その姿勢は良いと思う。実際、お客さんとコミュニケーションとろうという意識が強く出ていた。
ただ、歌が独り善がりなのだ。彼女自身の作品は、歌詞や音符の並べ方が井の中の蛙に留まってる感じ。その世界観が狭すぎて、入っていけない。頑張ってる姿勢はとてもいいのだけど、結果として自己満足の罠に陥ってないか。
やまはき玲は、ツルツルでプニプニな真っ白なマシュマロのような感受性があり、思わずツンツンしたり、頬張ってみたくなる。どうぞ食べていってね、と微笑んでる草原の手作りのお菓子屋さんのようだ。(出た!抽象的で意味不明な形容、笑)
つまり、開かれていて、誰がみても美味しそうで、口の中でとろけそうで、チャーミングってこと。一曲一曲の歌詞の世界に彼女自身がフワッと入り、しなやかな手や、表情たっぷりな目が、声と共に豊かに語りかけてくる。
自分が描いてる世界と感覚が一体化してるから、声の抑揚や余韻の取り方、響きなど全てがその世界観に合っている。裏付ける歌唱力もある。勿論、まだまだ伸ばせる未熟なところは、色々ありそうだけどね。
セットリスト
1)小さな誓い
2)吸い込まれそう(カバー)
3)エメラルド
4)向こう側のこと
5)パンケーキ
6)明るい小鳥
個人的には4)と5)が気に入った。どちらの歌詞も失恋ソングなのだけど、特に感情がこもってたような。最近、失恋したのかな(笑)
それともう一点。彼女、玉城ちはる姉に似ている。より細身だけど(笑)、顔や表情、感性など通じるものがある。でも、MCはほのぼの系で、「ピー」ネタ満載の姉と似てない所が良い、爆。
これから、もっとライブ見たいアーティストだな。春にミニアルバムを発売する予定で、すでにmonaでレコーディングしたという。これからマスタリングや諸々のディレクションを詰めていくそうだ。新音源も楽しみだね。
さて、最後に登場したのがサイトウクミコ。初めてだったが、ステージに立った姿を見た瞬間、いい声が出る楽器だなあと直感。アゴや口の形や大きさ、首の筋肉のつき具合、共鳴板となる身体つき、姿勢。惚れ惚れする。そして出てきた声は案の定、ガーンとくる深みと艶があった。ひと声で空気を作った。
惜しいのは、その先。サビが盛り上がらないのだ。風邪をひいたのか、単に鍛練不足なのか、声量がなく、声帯が響かない。彼女自身もパワーに乏しい。どの楽曲もサビを盛り上げない作り方してる。WHY

ああ、もったいない


盛り上がりを欠き、アンコールの拍手も全くなし。なんか本人も、これ以上歌う気は無さそうだったし。調子悪いなら、そう説明すれば良いのに。そうでなく、いつもこんな感じなのなら、もう聞かなくてもよいかなと思ってしまう。
ああ、勿体無い

そんなこんなで、ちょっと消化不良。発散が足りず帰路、またまた家の近くのカラオケバーに足が向き、歌いまくってしまった(笑)早く帰って寝ようと思ってたのだが……