そんなこんなで、ベルズ到着時にはすでに前の出演者、ギター弾き語りの村上雄太の終盤。仲良しバンドのギターやキーボードがサポートして、フルバンド構成。特徴あるいい声で、ご機嫌な音楽、グルーヴ。彼、うまいなあ。初めて聞いたが、誰でも楽しめるリズム感と親しみやすいメロディーで好感度高し。
2番手で渋谷めぐみが登場。今日はスパンコールでキラキラのノースリーブがセクシー。今夜のライティングも、そんな彼女に後ろから光をあて、ボディラインとキラキラを際立たせてグッジョブ

サポートは円熟のギター高田さんに、ノリノリのチョッパーが格好良いベースの坂下さん、熊本出身で次のバンドのMC盛り上げに貢献?したドラム坂上さん。もはやお馴染みのメンバー。回を重ねるにつれ、演奏が練れて、遊び心も出てきて、どんとんよくなっている。特にジャジーでアップテンポのmagicでの息の合った演奏に感銘。
1)愛ことば
2)day after day
3)追憶のライラック(東京スカパラのカバー)
4)magic
5)涙
最初の愛ことばから、今日が絶好調と分かる歌いっぷり。本人はもしかしたら声に違和感あったかもしれないが、声がいつにも増して低めで太い。それが、彼女の大人な雰囲気の曲調にばっちりフィット。迫力が違う。
そのため逆に、女の子の初々しい心情を等身大に描いたフォーク調のバラード「day after day」で、いつものようにキュンとしない(笑)。「女の子」というより「女」、男を惑わす香りが漂ってしまって(笑)
恒例のカバー、今回はスカパラの「追憶の~」。こないだまではEGO-WRAPPIN'の「くちばしにチェリー」。渋い選曲が、合ってる。難しい曲をなんなく自分色に歌いこなす彼女のセンスが光る。スカパラはもうちょっと歌い込む必要ありそうだが。
そして本日のベストな1曲、magic。来年3月5日にこの曲のシングルCDを発売しますと初公表。その日に、ここ新横浜ベルズでレコ発ワンマン開催も決まったという。一昨年末に発売したアルバム「Shibumegu」以来の音源リリースだ。マワリーラストの6日でなくて良かった。
ラストの「涙」は、最も古くから歌っている曲の一つだけあって、もはや完全に渋谷めぐみの血肉になっている。万全の安定感の上に、毎回違う表情を描き出す余裕。いいね。
この後、3番手に登場したのがO-tam Jackson、男4人のフォーピースバンド。これが無茶苦茶面白い。ボーカルの濃すぎるキャラが最高にキャッチー。ベルズはこういう味付けが濃いバンドによく出会えて楽しい。
音楽は懐かしの70sアメリカンロック調。白いドレスシャツに、白いパンツ。白づくめのモジャモジャ頭のむちむちボディのボーカルが、腰を降り、足をくるくる。そう、まさにプレスリー。
これが、勢いあって音感もしっかりしていて、すごくノリノリ。思わず踊り出したくなる。誰も踊らないからためらわれたが、これがアメリカのライブハウスだったらみんなご機嫌にダンスしたろうなあ。
彼らとは帰りの電車で遭遇。好漢ぞろい。日本では少々キワモノ視されかねないが、世界には彼ら存分に楽しめる市場広がってると思うぞ。活躍、期待したいなあ。
この日、最後に出演のバンキンガールも見たかったが、流れで早々に打ち上げに。多いに盛り上がった夜となったとか(笑)楽しいまま、終わればよかったのだが……。