渋谷に新規オープンしたライブハウス、gee-ge。あの川合鉄平もここにホームを移すことに。つまり、これまで若手女性シンガーソングライターの発掘、育成の場にもなっていた、あのイベントの会場もお引っ越ししてリニューアル。
新たに始まった鉄平企画@gee-ge「鉄ロックフェスティバル vol.0」 があるというので渋谷へ。先日のcossamiワンマンの帰り道に、少し覗いているので、場所は迷わず。東急ハンズの向かい、ミルキーウェーやチェルシーホテルより坂上の、すき家上階です。
この日の出演者はプログラム上だけでも、なんと12組。さらに転換の間に飛び入りで歌ったアーティストもいて、序盤からなかなかの盛り上がり。1人目の出演者が見田村千晴だったので、僕も最初から参戦。
開場時間の少し後に着くが、まだ店が準備中。並んで入場を待つお客さんは、よくお見掛けする方々が多数。鉄平さんもオープニングのあいさつで言ってたが、いわゆる常連さん、ですね。
さてgee-ge。規模はそれほど大きくはないが、着席で50人ほど入りそう。コンクリ打ちっぱなし、天井配管剥き出しの一昔前に流行ったラフな作り。
客席から段差が少ないステージには、グランドピアノが置かれ、なおスペースに余裕あり。七階のステージと同じ程度の広さか。生い茂った木の枝をプリントした布を、大振りのキャンパスに張った額をステージ左右の壁に3枚ずつ配する、左手にはさらに現代アート風な作品が並び、殺風景な内装に柔らかな印象を加えている。ステージの正面奥には赤いカーテン。機材類が後ろに置かれてる様子だ。
ステージに向かって左手やや後方の扉横がPAボックス。その前の高いテーブルに、照明のコントローラーを置いて、司会の鉄平ちゃんが操作する。
gee-geの売りは料理。500~800円位のメニューが充実、丼もので食事もできるし、単品でアボカドサラダや焼き肉のような料理もあり、 臭いが鼻をくすぐる。
さて、見田村千晴の登場。この日は持ち時間が1人20分と短く、4曲だけ。それでもこのクラスでは抜け出た歌唱力と声量、ステージングで存在感たっぷり。gee-ge発の鉄平さん新イベントの幕開けを飾った。
きれいで強く、よく伸びる声のボリュームは大きく、腹の底から全身を使ってしっかり発声できている。こうなると、この位の規模の箱ならマイクなしでも地声で通る。最後に歌った「Love Song」のサビのリフレインでは、敢えてマイクから遠ざかりアンプラグドに。叩きつけた生声とその歌詞が、心を震わす。
その前に歌った「だからあなたに恋をする」も、ミニアルバムにも収録しているライブの定番曲だが、これまた格好いい。間奏に吹くブーブーも効果的。
見田村千晴はいい!まさに旬の伸び盛りアーティストだ。
この後、数組見て用事があったので撤退。ユルフワのギター弾き語り鈴木数字、飛び込みの鍵盤プレーヤーKAHO、印象が昔とガラリと変わった成人したばかりという千佐都、ピアノ弾き語り田原小夜加まで。この後、北村綾子、青柳舞、エリーニョ、オガワマユなど続々と出演したようだが、最後まで随分盛り上がったようですね。
何はともあれ、今後が楽しみなgee-geでした。今後、ここに何度足を運ぶことになるかな…