10/5/12 渋谷めぐみ@四谷天窓+柊奈緒 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

今夜は渋谷めぐみの四谷天窓、初ライブでした。今まで、毎年12月29日に開く六本木EDGEでの恒例Birthdayワンマンライブを除き、東京ではあまり積極的にライブしてこなかった彼女が、いよいよ東京でも歌い始める第一弾とか。多分(笑)

この日の天窓3階は男性ギター弾き語りが3組登場した後に、天窓初登場で渋谷めぐみをトリにすえるというブッキングの英断で、アンコールもあり、大いに盛り上がりました。

そりゃあ、渋谷めぐみの集客力はこの4組ではダントツだったし、編成も他が1人で弾き語りスタイルだったのに対し、ギター、ピアノ、フルートの3人を従える構成。しかも、男性陣がフォークやボサ調の曲調の一方、彼女だけロックが多い曲目(アコースティックですが)。歌の実力も十分あるし、トリは自然。ただ3番手に歌った堺雅人似のスワンダイブみたいなアーティスト名の彼は、とっても魅力的なボーカルで、彼の活動拠点の名古屋だったらまた順番も違ったことでしょう。

さて、彼女のセットリストは以下。

1)東京
2)秘密
3)涙
4)Day After Day
5)ユメオチ
6)Deep
en. きせき

サポートはアコギに高田さん、フルートなみちゃん、pf.ヨッシーというシブメグ音楽をよく分かってるレギュラーメンバー。しかも、今宵の選曲は、あえてアコースティックな持ち歌を2曲に留め(アンコールはバラードでしたが)、他の曲はロック調にするという天窓では型破り?な選曲。そうしたら面白いと当ブログでも書きましたが、その通りで個人的にはラッキー音符。ニタニタしてしまいました。

そのアップテンポの曲の数々。通常はパーカッションが引っ張る所を、今夜はなみちゃんがフルートビックリマークのドライブ感たっぷりの演奏で、自然な疾走感を演出してくれる。ドラムの代わりがフルートなんて想像つかないでしょう(笑)なみちゃん、ワインを演奏前にたっぷり補給されただけあり、圧巻のノリ。フルートをむせび泣かせ、サビの盛り上がりで絶妙のパッセージを響かせて、ロックしていました。

それを繊細かつ失踪感あふれるタッチでアップライトピアノを操るヨッシーが盛り上げ、熟練のギタリスト高田さんがガットを刻み、アコースティックなのにノレる演奏(くどい?)に。そこにハスキーながらパワフルでエモーショナルな渋谷めぐみのボーカルがのって、思いのほか素晴らしい演奏に。

実は彼女、2週間前に転んでヒビ入れた肋骨が治ってない上に、風邪をひいて声はかすれ気味。いつものパワフルさや、突き通るようなボーカルは本領発揮とはいえない状態。まあ、健康管理は自覚の問題ともいえますが、それでもあれだけ歌えるとはさすが。初めて聞いた人にベストを聞かせてあげられなかったのは残念ですが、十分乗れました。

特に4曲目辺りから、徐々に声も出てきた。通常はドラムが入りエレキなロックバンドで演奏するとガンガンいける最後の2曲も、サポート3人の好演で激しいアコースティックな曲に。

相変わらずトークは苦手で、話し始めると変な間ができて、笑いをとってしまう。最後も何となくステージを終わらせてしまうから、アンコールの手拍子に移行していいのだろうか?みたいな客席。それでもみな期待を込めて手を叩く。アンコールはしっとりと定番のバラード「奇跡」(グリーンではなくオリジナルね)。奇跡は夢を追い求めるシンガーの歌なのですが、ラストの音符キセキ~という所が切なく力強く、今日は絶妙。良い演奏でした。

ライブ後に、ビール党の彼女となみちゃんらが、打ち上げでもつ鍋を前に大いに盛り上がったのは、間違いないだろう。なみちゃんブログをチェック音符

渋谷めぐみは、天窓に7月と8月にも出演するみたい。東京方面で、まだ渋谷めぐみを聞いたこと無い方は要チェックですよ。

追記)天窓に向かう前、新宿駅前で柊奈緒ちゃんの路上ライブをチェック。小さい体でキーボード&スピーカーなどの機材一式を1人で運び、こうして東京と山形で路上繰り返し、お客さんを開拓している。歌も良かったよ。
本当は最後まで聞こうかと思ってたのですが、寒くなってきてライブハウスへ移動。奈緒ちゃんや他の路上アーティストさんたちに比べ軟弱ものですガーン目的を持っているって強いビックリマーク彼女は来週21日(金)1930~、恵比寿天窓スイッチでワンマン。頑張って。

ちなみに渋谷めぐみも来週金曜夜は六本木EDGEでライブ。いいくぼさおりワンマンも代官山晴れ豆であるなあ