
ずっと、ずっと書けなかったあんずの最後の夜

そもそも、あんずは出会った時から「サドンデス」でした

あの夜、普段なら絶対に行かない所に行かない時間に行って
出会ったあんず


交通事故に遭って大けがをして倒れていたトコロに
偶然出会ったのです。
そんな運命的な出会いから長い、長い入院生活を経て
あんずは我が家へやって来ました。
ママとあんずが過ごした7年9カ月の
日々は言葉では言い表せない時間でした。
お水もご飯も自力で摂れない生活が1年半も続き、
それでも自力でご飯もお水も摂れるようになり、
フックと小鉄に囲まれて元気いっぱい過ごしてくれました。
アムロや零がやって来てお姉ちゃんにもなりました

とにかく人も猫大好きでたくさんの愛を届けてくれたあんずでした。
小さな、小さな体でたくさんの病気や困難を乗り越え
本当にいつも頑張って生きてくれました。
最後にあんずがかかってしまった病気は
「自己免疫性溶血性貧血」という難しい病気。
それでもあんずは毎日お薬を飲んで
痛い注射にも耐えて、毎日がんばってくれました。
2カ月の闘病を経て急変したのは12月に入った頃でした。
自力でご飯もお水も摂れなくなり、
2週間、とうとう自力で立つことが困難になって
数日が過ぎた頃でした。
ママは会社を休んでつきっきりで看病をしていたのです。
眠っている間にあんずに何かあったらどうしよう・・
そんな風に思って眠れない日が続いていました。
フックもつきっきりで看ていてくれました。
さすがに少しは寝ないといけない、そう思って
一緒に寝ようとリビングに布団をひいて
相方にあんずを看ていてもらってお風呂に入ったママ。
出てきて髪を乾かしていたら寝たきりだったあんずが
力強い足取りでお風呂場へ。
あわてて抱っこして一緒にお布団に。
一緒に寝ようね。そう言っていたら今度は
鳴きながらキッチンにいた相方のトコロヘ。
相方を呼びに行ったようでした。
じゃあ一緒に寝ようね。そう言って
パパとママとあんずで一緒にお布団のトコロで
あんずを寝かそうとした時でした。
急にあんずの息が荒くなり、
ママの腕の中でパパと小鉄お兄ちゃんと
大好きなフックの見守る中あんずは
逝ってしまいました。
いつもママのムリなお願いに満点で応えてくれた
あんず。ママの「あんず。お願いだから逝かないで!」
でも最後のお願いは届きませんでした。
ママの腕をあんずがすり抜けて行ってしまったように感じました。
最後の最後まであんずは頑張って生きようとしてくれました。
あんずの最後の言葉は「死にたくない」ではなくて
「生きたい!」でした。
ママはあんずを守ってあげられなかった。
ごめんね。あんず。ごめんね。みんな。
ママはあんずを守りきれなかった。
もっともっと早く病気に気づければ。もっともっと
気を配っていれば・・・
後悔は消えません。あんずの逝ってしまった
あの「ふたご座流星群」が降り注いでいた夜

次から次へと星がどんどん、どんどん降って来て
本当に綺麗でした。ママはあの夜の空を一生忘れられません。
あんず本当にありがとう。
もう一度あんずに会いたいよ




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