キモチワルイハナシ

キモチワルイハナシ

霊感がない自分が体験した話・霊感がある家族から聞いた話・地元の不思議な話を忘備録として綴っていこうと思います。

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大阪某所に「聖天山」と呼ばれる場所がある。

神社みたいなものなのだけど、インド由来の神様を祀っているらしい。

その神社自体は有名だしネットで検索すれば普通にヒットする。

 

独身時代、その近所に住んでいた知り合いの家によく遊びに行っていた。

サブカル好きと言うか、面白半分に通天閣周りの色街とかディープスポットに連れてって紹介してくれるような人だった。

その人は結婚していて、奥さんは生駒にある霊場で滝に打たれて修行していたという珍しい経歴を持っていた。

 

その夫婦と近畿の怖いスポットの話をしていたら

「やっぱり近場では聖天さんが怖いわ」と奥さん。

自宅から徒歩圏内にあるのに一度も入った事がないと言う。

厳密にいうと「入れない」らしい。

色々な神様の下で修業してきたけど、インドや中国から渡来した神様はとにかく「キツい」らしい。どうキツいのかと聞けば「よその神様の気配がしただけで殺気を放ってくる」と言う。

他の宗教をしている人は入るだけで罰が当たる、と。

(ちなみにその奥さんは最終的に仏教に落ち着いている)

 

聖天山は車通りが多い大通りに面しているのに、その前を通る時だけ周りが静かになるという。

横を通るだけで威圧感?で寒気がする。

中から神様がずっとこっちを見ている。

霊感がある人は「この道通りたくない!」と拒絶する。

などなど。

 

もちろん私には霊感がないので「今から行きましょか」とヘラヘラ誘ったけど、昔の三角公園に突撃するような人なのに真顔で「一人で行ってきて!」と全力で拒否していた。

 

だから私も一度も入った事がない。

 

近所に住んでいる子供は「危ないから遊びに行ったらダメ」と教えられていたみたいだ。

今はどうか知らないけど。

 

 

 

 

母は霊を見た事があると書いたけど父には一切そういう出来事がない。

自分が一人暮らししていたアパートに先祖の霊が出た話をしたけど、あれも見たのは母。

むしろ異常に怖がりで、そういう話を聞くのも大嫌いだ。

 

でも父が生まれ育った島の話を話すとみんな「そっちの方が怖い!」「むしろ妖怪いるやろ!」と突っ込むので、今回はその話を。

 

父の生まれ育った場所は瀬戸内海にある某島。

今は便利になって観光客誘致とかしているみたいだけど、私が成人する頃までは凄く不便で、住んでいる人しか出入りしないような島だった。

小学校だけはあったけど中学になったら連絡船で登校。

病院がないので救急車の代わりに救急艇。

祖父は自家用車の感覚で自家用の小船を持っていた。

基本的に自給自足。

不良は農地前に停めてあるトラック(田舎なのでキーは刺さりっぱなし)でジャックナイフの練習をしていた、そんなド田舎だったのだ。

 

初めて父の実家に行ったのが5歳の頃。

小さい時の記憶なんて普通はないものなのに、あまりにも衝撃的過ぎて上陸した時・父の実家・親戚の家・海での出来事を鮮明に覚えている。

 

上陸した時、ちょうどお盆の時期で「盆踊り」をしていた。

連絡船から降りてすぐの場所に大きな広場があって、そこでやっていた。

奇妙だったのが櫓(やぐら)の上に人がおらずスピーカーから暗い曲が流されてた事。

河内音頭とか聞いて育ってきたので「なんでこんな怖い曲なんやろ…」と怯えた。

そして周りを踊っている人がずーっと下を向いていた。全員老婆だった。

屋台も何もなく、それも真っ昼間からそんな感じだったので、母もビビってずっと手を繋いできた。

 

父の実家は生活感溢れるものだったが昭和初期のドラマで見かけるような雑貨があちらこちらに転がってて凄く新鮮だった。

一人暮らししていた祖父は優しかったからあれこれ質問しても全部答えてくれた。

祖母は愛人を作って出て行ったらしい。(後から聞いて知った)

 

祖父の兄の家に行った時はみんな余所余所しかったから嫌だった。

早く帰りたかった記憶しかない。

今思うと、ザ・田舎者って感じの、偉そうで厚かましい人達だった。

 

祖父が自慢げに繰り出してくれた小型船に乗った時は心が躍った。

床下収納みたいなところに釣った魚が生きたまま保存されていたし、海の上は気持ち良かったし、鳥が並走するように飛んでいるのを見た時は思わず手を伸ばしてしまうほど。

「あの島まで兄弟で泳いで渡れるか競争して死にかけたわ!」とか父と叔父(父の弟)が懐かしそうに教えてくれた。

小さかった時の私には全てがキラキラして見えたので、目に入った島があれば指さして「なんて島?」と質問攻めにしていた。

「あの島は〇〇島じゃ」「〇〇島は人が住んでないからのう」と叔父が懐かしそうに言えば、「今はもう〇〇島も人がおらん様になった」と祖父が説明してた。

 

次に目に入った島にはプライベートビーチみたいな所があって、赤い屋根の建物も見えたので、「あの島は人が住んでる!?」と指さして聞いたら、一瞬みんな黙り込んで「…あそこは人が入ったらあかん島や」と叔父が言った。

建物があるから誰か住んでると思ったと言ったら、叔父は「人のための建物じゃないからのう」と言って、この辺りにいる妖怪の話や怖い話を話し始めてくれた。

中でも怖かったのが『大きな人の頭』の話で、叔父が友達と泳いで島渡りをしていたら海面に大きな人の頭が半分だけ出ていたらしい。「海坊主じゃ」と言っていた。

「小さい子にあまりそんな話をするな」と父が諫めて怖い話はおしまいになった。

結局あの島の話はしてくれなかった。

 

多分、父も「霊はおらん!」とか言いつつ、この地で何かしら目にしてしまったんだと思う。

 

夜は8時ぐらいに寝かされた。

母が盆踊りに店は出るのかと聞いたら、祖父は「こんな時間ご先祖しかおらんわ!」と笑って「大人は家で酒じゃ」と言ってお酒を出してきていた。

夜は危ない(?)からみんな昼に盆踊りをするらしい。

…本当に出そうで怖かった。

 

今は祖父も他界し、親戚との付き合いもない。

行くとすれば観光地としてだけど、昼間でも薄暗かったあの島に行こうという気持ちは全く起こらない。

 

 

 

 

 

働き始めてから、共通の趣味で知り合った子と仲良くなった。

Aさん・Bさん・そしてその2人の共通の友達だったかおりさん。

 

私だけ一人暮らし族だったので、よく家で遊んだりお泊り会をしていた。

インターネットというものが出来てすぐ回線契約したので、みんなでワイワイとネットをしながら遊んでいた。

仲良くなるまで時間はかからなかった。

 

ある時、Aさんが「かおりさんの実家がヤバい」という話をした。

霊感があろうがなかろうが100%霊が見られるらしい。

ちょっとちょっと、かおりさんどういうこと?!と突っ込んだら、かおりさんは素の顔で「いっぱいおるから、どれかは見れると思う」と答えた。

ちなみにAさんも泊まりに行った時にバッチリ見たらしい。

Bさんと私はまだ行ったことがないので半信半疑だった。

 

「死ぬまでに一回は幽霊見てみたい!」というBさんの猛烈なプッシュでお泊り会をする事になった。

 

私とBさんはそれぞれの仕事が終わってからバイクで集合。

Aさんはフリーターだったので昼ぐらいにかおりさんと合流して先に家に行く事に。

今みたいにスマホもナビも無いので、幹線道路と交差点名、お店の場所が書かれたメモを貰った。お店の先は集落で道が細くてグネグネしているから絶対迷う、とにかく店に着いたらケータイで教えてって言われた。

 

夜10時ぐらいに教えられた店に着くとBさんも到着したところだった。

かおりさんのケータイで連絡したあと「お互い残業すごいよねー」とか「コンビニで酒とかお菓子買ったでー」とか話をして時間を潰していたら、かおりさんとAさんが徒歩で迎えに来てくれた。

歩いて来たから「近いん?」って聞いたら徒歩10分…それぞれ2人乗りして移動。

道は本当に細くてグネグネしていた。(覚えられないので帰る時も案内してもらった)

 

着いた先は田舎の畑や田んぼの横に建っているような大きな庭付きの一軒家。

よく言えば広くて味がある。

悪く言えば古くてボロボロ。

借りている家だそうで、築何年かも不明らしい。

「トイレが離れにあるからこれがまた怖いんよー」とAさんが言った。

でも庭には松とか植わっているし私はすごいなーと思った。

歴史がありそうな家だから、この家に住んでいた人の霊が出ても不思議ではないのかなあ、とも思った。

 

かおりさんの部屋は一階の端。

お邪魔しまーすって言って入ったら八畳の畳の部屋。

買ってきた飲み物や食べ物を机に並べてお泊り会スタート。

趣味の話や、しょーもない話をしながらお酒を飲みつつお菓子をパクパク。

その頃には霊の話とかすっかり忘れて普通に楽しんでいた。

 

ちょうど0時を過ぎて日付が変わった頃、Bさんが「トイレ行きたい」と言った。

かおりさんが「場所教えるわ」と言って一緒に立ち上がりながらこう言った。

「トイレに小窓あるけど覗かんといてな。見えるから」

 

「見えたら嫌やから、溜めてから寝る前に一回だけトイレ行くねん」って言うAさんとゲラゲラ笑いながら話して待っていたら、Bさんが「ひぁー、ひぁー」とビビりながら帰ってきた。

「なんかいっぱい歩いてた!侍みたいな恰好した人!」

一回外に出たら渡り廊下みたいな所に出て、トイレ専用の小部屋があって、和式なのでかがもうとした時にどうしても窓が見えてしまうらしい。

大坂夏の陣ってやつで沢山の人が死んだ地域だと、かおりさんは話してくれた。

 

Bさんの話だけで30分ぐらいあっという間に経ったんだけど、いきなり天井から「ゴスン!」という音が聞こえたのでみんなビックリしてシーーーンってなった。

 

「ごめん、声が大きいから家の人怒ってるよなあ」と謝ったら、かおりさんは「大丈夫、あれお姉ちゃんの部屋やから。オカン工場で夜勤してるし」と手を振った。

「お姉ちゃん自殺してん」

もう一度シーーーンってなった。

 

かおりさんの父親は行方不明中。小学生の頃までは家にいたけど急に蒸発したそう。

お姉ちゃんは今のこの家に引っ越してきてから自分の部屋(私達がいる部屋の真上)で首つり自殺したそうだ。

他に妹が2人いるけど、家が気持ち悪すぎて就職と同時にそれぞれ一人暮らしを始めたらしい。

かおりさんも家を出たかったけど母親が一人になるのが可哀相で出て行けなかった。

だからこの大きな家にはかおりさんと母親しか住んでいない。

Aさんは知っていたけど、私とBさんは初耳。

不憫と言うか、お姉さんは霊になっても怒ってるんちゃうかとか、2人で住むには広すぎへんかとか、落ち武者みたいな霊もはや関係ないやんとか、頭の中はぐるぐる。

また一時間ぐらい語り込んだ。

 

そのあとAさんの膀胱が限界を迎えたので私と2人でトイレへ。

本当に庭に渡り廊下みたいなのがあって土壁の小さな建屋にトイレがあった。

先にAさんが入ったけど「あァーーー」とか「うわーーー」とかめっちゃ怖がってた。

トイレを交代する時に見えたの?って聞いたら、見えたと。

それでビビり倒しながらトイレに入ったけど、私の時は何も見えなかったし、逆に外で待ってるAさんの方が怖がってた。

待っている間も百姓一揆みたいな恰好した人がずっと見てきたらしい。

え?どこ?と身を乗り出したらAさんに手首を掴まれて真っすぐ部屋に連れていかれた。

 

明け方までビビりつつも話を楽しみ、最後は畳の上に寝転んで仮眠をとった。

Bさんが「コタツがあったらそこで寝たくなる部屋やなー」と言ったら、かおりさんが「置いたら足掴まれるから置かれへん。昔は置いててんけどな」と当たり前のように言った。

最後まで楽しませてくれるエンターテイメント屋敷だった。

 

私以外はそれ以外にも見たり聞いたりしたみたいだけど、何故か私だけ何も体験出来なかった…。(かおりさんから珍しがられた)

 

かおりさん家に行ったのはその一回だけ。

Aさんはその後も何度も遊びに行ってたみたいだけど、Bさんが「あれは面白がっていく場所やない」と言って行きたがらなかった。

 

大阪市の南側にある町。

今は住宅開発のせいで家はないそうです。

 

 

 

 

これは、このブログを立ち上げた時に絶対記録しておきたいと思った話のひとつ。

幽霊は見ていないけど、いるんだろうね~っていうお話。

 

仕事して自立して結婚して子供を授かって…出産&育児休暇を貰った。

どちらかというと人生を仕事に全振りしていたので、それまでは睡眠以外に自分の家にいる時間も近所をじっくり見渡す時間もほとんどなかった様な気がする。

産まれた赤ちゃんを常に抱っこしながら過ごす日々。

新生児の頃ってなかなか外出できないし、かと言って家に閉じこもっていれば赤ちゃんが泣くので、ベランダに出て外気を浴びさせて泣き止ませていた。

 

当時住んでいたマンションはビル街にあり、最上階を借りていた。

マンションも高層なので見晴らしは良い。

ビルだらけだけどポツポツお寺も建っている。

少し離れた場所には元プランタンなんばだったビッグカメラ。

だからお墓付きのお寺がどうしても多い。

でも霊感とかないし、何より職場へのアクセスが良かったので問題はなかった。

 

産まれてきた子はよく泣く子。

その日もベランダに出てあやしていた。

普段よその家をジロジロ見たりする事なんてないけど、その日は周りのビルやマンションを見ながら(意外に上の階に住んでいる人ほどカーテン開けっ放しだったりするんだなあ)とか思ってた。

 

平日の昼間なので私みたいにベランダに出ている人はいないし赤ちゃんと2人でのんびりしていたら、大きな道を挟んだ先にあるマンションのベランダにスーツ姿の男の人が2人いるのが見えた。

うちと同じぐらいの高さだから10階ぐらいだと思う。

住宅用マンションに大柄な男の人がスーツ着て立ってゴソゴソしているのが何か不自然に思えたので、なんとなくぼーっとそれを見ていた。

 

「何あれ…」

 

カーテン全開のベランダの窓ガラスの先に見えた壁一面のお札。

最初はポスターがいっぱい貼ってるのかな~って思っていた。

細長い紙に筆字で書かれたものがビッシリ貼られている。

 

その部屋には大きなタンスだけ。

その周りの壁にビッシリお札。

タンスとお札しかない部屋やん…って心の中でめちゃくちゃ突っ込んだ。

人が住む部屋ではない、と直感的に思った。

ライトすらなかったんじゃないかな…天井埋め込み式だったら分からないけど。

 

男の人2人は部屋の中をウロウロしたりベランダに出たりしていた。

壁や床を確認している風に見えた。

 

5分ほどでカーテンは閉じられた。

私はしばらく動けなくなった。

 

一番合点が行くのは、あの2人が不動産屋さんのパターン。

借主が急死したとか夜逃げしたとか事情があったのかもしれない。

(お札は怖いけど)

 

次に思ったのが警察の刑事さん。

実は近所のラブホで殺人事件があったり、自分のマンションにも別件だけど刑事さんが聞き込みに来たりするぐらい、治安がよろしくない土地柄でもあった。

殺人事件とかなら解る。

(それでもお札は怖いけど)

 

まあ、何か出るからいっぱいお札を貼ったんだろうなあ。

帰ってきた旦那とそんな話をしながらモヤモヤして終わった謎の事件でした

 

数年後、治安の良い場所に引っ越した。

そこでも賃貸探し中に気持ち悪いマンションを2件ほど見つけたけど、話が逸れるので今回はこれでおしまい。

 

 

 

 

子供の頃に暮らしていた事故物件。

とは言っても住宅街の角地で日当たりも良く、親のお客さんが毎日のように沢山来ていたから怖いとか寂しさとかは全くない。

大人になってから事故物件だったと知らされたけど、その時もそんなに嫌な感じはしなかった。

それでも不思議な事はいくつかあった。

 

今回はこの家で一番怖かった話。

 

いつも帰りが遅い父が定時に帰ってきたので、家族全員揃って夕食を食べていた。

昭和後期。今では珍しい土壁・畳・ちゃぶ台と座布団というスタイル。

リビングにあたる部屋には階段のせいで斜め天井になった部分があったんだけど、その部分がいきなりミシッ!と鳴った。

「お前らがドンドン階段上るから、ついに壊れたんちゃうか!」と父。

私も妹も弟も「ごめんなさい…」って言うしかなかった。(事実なので)

 

次の瞬間、ギッ…ギッ…と斜め天井の音がゆっくり連続で鳴った。

 

(本当に崩落するのか?)と家族全員が箸を置く。

でも私が「音が動いてる!誰か降りてきてる!」と言った瞬間、母が先頭に立ち廊下に続く障子をサッと開け、父親が斜め天井下に置いていたゴルフバックからアイアンを出して両手に持ち、その後ろに私・弟・妹の順で並んだ。

廊下に出てみんなでバッ!と階段をのぞき込むと、そこには誰もいないのに、ミシ…ミシ…と足音だけが下に降りてきた。

 

音が止んでからしばらくして父が言った。

「続き食べよう!」

 

その後の親は何事もなかったかのように食事を続け、弟と妹は「なあ、あれ何やったん?」と何回も聞いていた。

 

あの時見上げたウグイス色の土壁の色と夕食のサンマは妙に生々しく記憶に残っている。