市長への手紙③への返事 | いち江南市民のブログ

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 やっとこさ市長への手紙③の返事がきた。以下、その内容。

 

①(1)処理方式は入札参加に対し、3方式のいずれかで事業提案するよう求めていく、とありましたが、それは入札した事業者に決定させるということですか。

回答:入札する事業者には「ストーカ式焼却炉+灰資源化」、「シャフト式ガス化溶融炉」、「流動床式ガス化溶融炉」の3方式のいずれかで事業提案するよう求めており、採用される方式は落札した事業者が提案した方式になる、とのことです。

 

(2)入札前に処理方式を決定しておかない理由は何ですか。

回答:平成30年度に尾張北部環境組合が実施したごみ処理方式検討委員会では、「ストーカ式焼却炉+灰資源化」、「シャフト式ガス化溶融炉」、「流動床式ガス化溶融炉」の3つの処理方式において、特定の方式に優位性はないと評価されたため、入札前に処理方式の特定はせず、3方式のいずれかで提案していただくことにより、1社でも多くのプラントメーカーに応募してもらい、その中から選定することで、より安価で、より質の高い施設の建設と運営管理を行うことができることから、入札前に処理方式の特定はしていない、とのことです。

 

(3)前回の入札時も処理方式が決定していなかったのであれば、入札価格は何を基準に判断していたのですか。(例えば、処理方式の比較によれば、概算工事費はaストーカー式焼却炉+灰資源化は17,500~19,900百万円 bガス化熔融炉シャフト式19,400百万円 cガス化溶融炉流動床式20,900百万円と、ばらつきがある中、どのような価格を基準にして入札が行われていたのか疑問です。)

回答:予定価格につきましては、建設・運営で実績のある複数のプラントメーカーからの見積もり設計を参考に設定した、とのことです。

 また、落札者の選定につきましては、総合評価一般競争入札を採用しており、これは「価格の評価」と「価格以外の技術的な評価」を合わせた総合的な評価で選定するもので、価格の多寡だけで決定する方法ではない、とのことです。

 

(4)(3)に関連して、次回も処理方式を事業者に決定させるならば、その入札価格の合理性は広く市民にどのような形で知らせていただけるのですか。

回答:入札参加者の入札金額(応札額)につきましては、組合が事前公表する予定価格以下になります。(超える場合は失格になります)

 また、総合評価における価格評価につきましては、ダンピングの防止、長期にわたる本施設の安定した運転を確保する観点から、定量化限度額を設け、その額以下の応札価格には満点を付与する評価としています。

 なお、定量化限度額につきましては落札者の決定を組合ホームページで公表する際、各入札参加者の応札額と併せて公表していく、とのことです。

 

③(1)施設の稼働に伴って排出される焼却灰等の最終処分量はゼロになるとのことですが、わかりやすい具体例(稼働ごみ焼却施設)がありましたら教えてください。

回答:ガス化溶融炉の例(名古屋市北名古屋工場)

 ごみを溶融し、スラグ(土木・建築材料として活用等)とメタルが生成されます。残渣とし   ての飛灰は、外部の企業に運搬し、山元還元方式(飛灰に含まれ得る非鉄金属を原料とみなし、還元・回収するシステム)にて資源化されます。

   ストーカ式焼却炉の例(神奈川県高座清掃施設組合)

 ごみを焼却し、残渣としての焼却灰と飛灰は外部の企業に運搬し、焼成(重金属を揮散させ、ダイオキシン類を分解し、土木資材(人口砂)を製造)、及び、溶融(スラグ・メタルを回収)にて資源化されます。

 

(2)副生成物および焼却灰の責任はすべて事業者が負う予定とのことですが、入札事業者決定の際にスキームを組む企業名も提示されるのですか。

回答:落札者グループとして企業名も公表する、とのことです。

 

⑧発電だけではなく余熱利用についての計画はないのですか。

回答:場内の給湯に利用しますが、その他の事業実施区域内での余熱利用の計画は現在はありません、とのことです。

 

⑨リサイクルセンターは2市2町の住民にとってメリットが少ないとありましたが、私がお聞きしたリサイクルセンターとは江南市和田町にあるようなリサイクルステーションではありません。粗大ごみ処理設備や資源選別設備(磁選機、アルミ選別機、びん色識別・自動選別機、金属圧縮成型機)を備えた施設のことです。広域の資源ゴミを収集するからこそメリットのある施設だと考えられます。よって、再び質問いたします。リサイクルセンター(資源回収センター)は、焼却炉に併設しないのですか。

回答:粗大ごみ処理施設は併設し、粗大ごみ等を破砕し、鉄とアルミを回収します。スプレー缶、有害ごみ(蛍光管等)、乾電池、剪定枝についても、組合にて共同で処理していきます、とのことです。

 

 2市2町の人で、この回答を理解、納得した人どれくらいいるだろう。少なくとも私は理解できなかった。特に(2)の回答。平成30年度に尾張北部環境組合が実施したごみ処理方式検討委員会で特定の方式に優位性はないと評価されたとあるが、議事録読んでも「3方式優劣つけがたいからメーカーに決めてもらおうぜ」みたいな結論はどこにも出てこない。

 そもそも、この委員会ってどの方式がいいのか決めるための専門家と呼ばれる人の集まりじゃないのか。3方式の特徴・比較資料もある。時間かけて話し合って、やっぱり決められませんでした、というのではあまりにお粗末でずっこけている。

 ところで、このやっぱ3方式優劣つけれませんでした!の無責任な結果を出すのに費用はどんだけかかってるのか。ふと思った素朴な疑問です。