こんにちは。
読書ボランティア「本よみ うさぎのしっぽ」です
2024年1月17日水曜日、おはなし会を行わせていただきました。
場所は、「江戸川区 駄菓子屋 居場所 よりみち屋」さんです。
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新年初めてのおはなし会ということで、テーマは「十二支のいきものが登場するおはなし」です。
まず最初の絵本は
「おとなしいめんどり」
ポール・ガルドン/作 谷川 俊太郎/訳 童話館出版
いぬとねことねずみとめんどりが同じ家に暮らしているのですが、家の中を整えているのはめんどりだけ。ほかの三匹はなーんにもしません。いわゆるめんどりワンオペ家事です。三匹にお手伝いをお願いしても「いやだね」と言うばかり。
さて、おとなしいめんどりは、最後までおとなしく家事をし続けたと思いますか?
今回のブログでは、読み聞かせ練習会の時の私たちの会話を少し書いていこうと思います。
「めんどりの気持ちわかりますねー。めっちゃ共感する!」
「まあ、最後はこうなりますよね。」
「これ、読み手の読み方で、その家の様子がわかるかも…」
などと話しながら練習しました。
忙しい主婦や主夫の皆様には、おそらく共感していただける絵本だと思います!
(そして、最後の三匹の絵がとても可愛いので必見です)
2冊目は、
「フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし」
レオ・レオニ/作 谷川 俊太郎/訳 好学社
お馴染みの「フレデリック」です。
フレデリックは食料を蓄えたりはしないけれど、他の誰にもできないことをしています。
「最後の場面、フレデリックはどんな気持ちで、どんな風に言ったんでしょうね。」
「やっぱり堂々と言ったのでは…。でも、恥ずかしがってもいますね。」
「自分の言葉を発表するぞ!という感じかなあ…?」
「とにかく言葉が綺麗ですよねー。」
難しい表現はないのに、とても深い内容の「フレデリック」。読むたびに、読み手の心境が変わるたびに、新たな発見があるかもしれません。「前に読んだことがある。」という方も、是非また読みかえしてみてください。
3冊目は、
「ふでばこのなかのキルル」
松成 真理子/著 白泉社
キルル、キルルと鳴く、小さなわにのようなとかげのような可愛い生き物、キルル。小さな火を吐くから、もしかしてりゅうなのかな。でも、りゅうなら珠を持っているはずだよね…。おじいちゃんなら、キルルが何なのかわかるかな?
ぼくとおじいちゃんとキルルの、ちょっぴり切なくてとっても優しいお話。
「キルルが可愛い。私のところにも来て欲しい。」
「今と昔が交錯するんですよね。」
「話しているのが『いつ』の気持ちなのか、今とも昔ともとれるような場面があります。」
キルルの時間と、ぼくとおじいちゃんの時間はきっと違う。でも大切なのは、忘れないこと。もし忘れても、いつか思い出すこと。
そんな思いと共に、大事に仕舞っておきたい絵本です。
(ただ、この絵本は今現在購入できないんですよね…。是非増刷して欲しいです!!)
最後になりましたが、いつも温かく迎えてくださるよりみち屋の皆様、聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
チョコうさぎ