翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 -1959ページ目

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専門分野の選び方

おはようございます。


丸山@実務翻訳養成所です。



昨日は丸山の取扱分野 についてお話しました。



専門分野といっても、どうやって選んだらよいのでしょうか。


もちろん知らない分野をいきなり選んでも難しいわけですが、

翻訳で食べていこうと思ったら、

やはり翻訳に有利な専門分野をもっていないと大変です。


それは、

1.仕事の安定供給 (仕事がないというリスクを減らす)

2.仕事の単価上昇

このふたつの理由からです。


これがなくて、首がしまっている翻訳者は多いでしょう。


それを防ぐためにも専門分野があったほうが、

食べていける翻訳者になるには有利です。


ではどんな分野でも自分の専門ならいいでしょうか?


専門はないよりはあったほうが良いですが、

何でもお金になるわけではありません。


例えば、英和の仕事をしたいのに、

日本の伝統芸能を専門分野にしたのでは、

和訳の仕事はめったにこないでしょう。

(海外の研究家の論文とかはあるが・・・)


もうお分かりだと思いますが、

翻訳で食べていくには、

需要のある専門分野を持つことが近道です。


現在、次のような分野が専門分野として

英和翻訳の需要が多いと思います。



・財務(財務諸表、決算報告書等)

・目論見書(海外ファンドなどの取扱説明書)

  ※これはもしかしたら一時的に少ないかも。

・契約書

・法律文書(海外法規など)

・工業技術系のマニュアル・取扱説明書(ITを含む)

・特許

  ※これは和英が多いかも

・医薬仕様書・取扱説明書

・プレゼン資料(PPTなどを使う)

 ※こちらはIT企業、アウトソーシングなどが多いのかな・・・



そうなんです。

これ以外はそれほどお金ならず、仕事もきません。


(もしかしたら漏れている分野があるかもしれません。

思い当る方はコメントでもメッセでもおねがいします!)


時代によってまた変わると思いますが

(ファンド、ITなんかは今の時代ならではですね)

だいたい国際的なビジネスに結びつくものが主な分野です。


※小説などは実務翻訳とはちがうので、ここでは対象外ということであいすいません。



食べていける翻訳者になるためには、

このような需要のある、要するに「時の分野」を選ぶことが大事ですヒマワリ


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和英と英和、どちらが翻訳者になりやすいか?

おはようございます。


丸山@実務翻訳者養成所です。



先日、

「英語がネイティブ並みにできないけど、和英翻訳で食べていく方法」

を書きました。

読んでいただけましたか?


日本人だから「英和翻訳」の仕事のほうが取りやすいと思われるかもしれませんが、

ご存知のとおり、英和の仕事は激戦で、なかなか取れません。


前述の記事のとおり、

翻訳成果物が商品として成り立てば、

それがあなた独りで書いた作品であっても誰かに手伝ってもらった作品であっても

(あるいは、人に完全に書いてもらった作品であっても)

お客様には何の問題もありません。


これが学校と実務の違いです。


それを踏まえると、

和英翻訳のほうが仕事が取りやすいのです。


それは和英の仕事をできる日本人が少ないからです。


それはネイティブにやらせれば良いのでは?と思うかもしれません。


でも、翻訳会社や発注会社の身になって考えてみましょう。

ネイティブには次の2つの大きな問題があります。(平均的な話です)


1.日本に住んでいるネイティブは、ずっと日本にいるか分からない

(依頼の安定性を考えると、定住している人でないと、トラブルが多いのです)


2.海外に住んでいるネイティブは、支払いの面で面倒


その他にも、

日本語をきちんと理解できないと訳文の信頼性に疑問が残る

(これは日本人でも同じ)、

日本人と比較すると人材発掘が難しい

などの問題があるのです。


いずれにしても

国内にいる日本人で済んでしまえばそれに越したことはないのです。


ご納得いただけるでしょうか?


正確には、日本人でもネイティブ並みになれる、

という訳ではありません。


比較論の問題です。


和英と英和では、一般的には英和和英のほうが翻訳者になりやすいです。


(※ごめんなさい!ここ↑「和英」ですよね。後から修正入れました。プルーフリード、きちんとしないと駄目ですね。これも実務上では大きなミスです。プロとしてはまずいですね。反省しておりますしょぼん 2009/08/26 18:57 丸山@実務翻訳者養成所)



前述の記事のとおりにやれば、

十分に商品価値のある和英翻訳が英語力がネイティブ並みでなくてもできます。


その手順を踏むことは、仕事を取るための最低限のルールです。


翻訳業で食べていくということを目標としているのであれば、

そのようなビジネスモデル、体制作りをすぐにしましょう。


和英で実績を積めば、

同じ会社から英和の仕事が回ってくるチャンスも増えるでしょうヒマワリ


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