「若水」*父の詩*新年に思うこと | 暮らしのなかのごはん地図 ・makono

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相方とのゆっくり暮らし/
娘に伝えるレシピ帖


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「若水」


新しい下駄をきしませ

井戸の滑車を鳴らして

全身で若水を汲む


彫りの深い若水は

新しい歳に出会い

恥じらいで

白い外気と化し

少年の手桶に

身をすべらせる


若水で作る

母の雑煮は

少年の

春を寿ぐ



*若水とは元旦の早朝にその年初めて汲んだ水のことです

1年の邪気を払い福をもたらす縁起の良い水のことだと言われています



三が日も最終日の朝ですね

この若水を汲んでいるのは

少年の頃の父です

祖父はお寺の住職で

私はお寺の境内や本堂を遊び場にして

育ちました

父が継がなかったので

今は仲の良い知り合いの住職さまに

兼任していただいています

お堂の開け閉めは母がしています



お寺の脇に独身の頃に父が過ごした

お部屋があり、その前に井戸がありました

その井戸で父が汲んだ水で

祖母が美味しい雑煮を

作っていたんでしょうね

お寺の参道の入り口にある

私の家からでて

門をくぐり

坂をおり

本堂の横の玄関から

「おじいちゃん、おばあちゃ~ん」

と入っていって

土間をあがり

奥の火鉢がおいてある和室に

あがりこんでそこでおもちを焼いてもらった

幼い頃を思い出します



うちはマンション住まいで

若水は水道水です

でもやはり朝1番に汲んだ水で

だしをひき雑煮を作り

鉄瓶でお湯をわかし

お茶を飲む・・・

そのことが若水をくんでいる

という気持ちになるのは

父のこの「若水」という詩が

心に思い浮かぶからなのかなと

思います



日本の四季や歳時記を感じながら

丁寧に暮らすことが

最近の私にはとても落ち着くことに

なりました

料理は好きでしたが

家事なんかには興味もなく

お掃除も片付けもお洗濯も

できればやりたくない・・・(笑)

そんな私が

暮らすということを

楽しむようになってきたのは

歳もあるのでしょうが

人生を歩いてきて

日常と呼ばれる普通の暮らしが

父が難病にかかり

家族が病気になったりで・・・

いかに大切でありがたいものなのかを

ここ数年で

痛感したからなのかもしれないです



きれい事ではなく

本当に今のこの時間は

二度となく

その一瞬の時にも

風景にも

目の前にいる人にも

お料理にも

全てのものに

「一期一会」なのだと思う日々です



8時にドリフをみるために

全員集合していたような

明るくおっちょこちょいな

お笑い大好きな性格の私です

雑誌にでてくるような

おしゃれで素敵な暮らしは

できないけれど

今年の抱負です

「ひとつひとつ大切に

辛いことは笑顔で笑い飛ばし

心をこめて丁寧に暮らす」

そんな事を新年に思っています



今年は家のことも手仕事のことも

少しずつ載せていきたいですし

私が日々思うことも

素直に文章にできたら

とも思っています

お弁当のレシピも

自分の覚え書きも含め

できればたくさん載せたいと

思っています



いつも見てくださって

本当にありがとうございます

今年もどうぞよろしくお願いします

皆様にも今年がどうぞ素敵な1年になりますように^^


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