今年の漢字は「絆」でした。




今年の上半期のドラマで、番組史上ベスト10入りする勢いだったのが『家政婦の三田』だったそうですが、




入り組んだ人間模様を「絆」というテーマでつづったドラマでした。




家族や夫婦という「かたち」から「絆」が生まれるのではなく、人として深いつながりが出来る事で「絆」が生まれる。




不幸なことに、人は与えられて、何の苦労もない状態では「絆」に気付くことがあまり無いように思います。




当たり前に存在するモノに価値を見出した時に、貴い価値観が生まれます。




多くは当たり前にあるものが貴重なのです。




親の有難さ、自分自身が生きていることのありがたさ。配偶者や家族がいる有難さ。




忘れてはいけないのが、自分自身が存在する事の有難さ。




空気や太陽、磁気、電波、地球の自転、これらのすざましいエネルギーに耐えている皮膚、絶えず動いている内臓、全てを創造する脳、何でも創る事が出来る身体。




私たちは先人が残してくれた知恵をいとも簡単に利用しています。


誰もが、車の造り方を知らなくても、運転技術を習えば運転することが出来ますし、航空力学を知らなくても飛行機でどこの国へも行くことが出来ます。




「絆」が無ければ生きていけない時代がありました。一人の力は無力だからです。


現代は、先人の知恵のお蔭で一人でも生活が出来ちゃうんです。




でも、はたしてそうでしょうか?本当に一人でも生活が出来ますか?




「結婚したいのに結婚しない」人達の大事なものは???