先日、某Y!ニュースの営業の人と話す機会がありました。
Y!社のニュースサイトは最近、Y!社の本体同様に収益があまりよくないらしく、
(Yahoo!の経営苦境についてのニュース記事は、こちら⇒★★★ )
「Y!ニュースのトップページにネタを出す場合は〇〇万円」
という広告を取って書く提灯記事が収入源になっているとのこと。
なので、先方は
「新商品や新サービスを出す場合、〇〇万円出せば、指定した日のY!ニュースのトップ記事として掲載できますよ」
「ニュース性なんてなくても、Y!ニュースではトップ記事にできますよ」
「話題づくりをしたい芸能人なんかが、よくこの広告パッケージを使ってY!ニュースのトップ記事になっているんですよ」
と、某アイドルや芸能プロの実名を例に出したうえで、提灯記事の売込みをしてきたのでした
そうして話していると、Y!ニュース側が提示してきた金額が、費用対効果を考えると無意味な気がしました。
というのも、最近は多くの人がネットのリテラシーが高くなってきたので、
広告を取っての提灯記事(ゴリ押し)は簡単に見破られ、逆にイメージを下げる
と判断したからです。
実際、Y!ニュースのコメント欄を見ると、提灯記事には厳しい批判の声が多いので、
「閲覧する人には、そうした広告絡みの記事はバレるものだね」
と思います。
ちなみに最近は、閲覧者にゴリ押し提灯記事がばれた場合の対策として、
「コメント数ランキングの操作」や、「褒めるコメントを一定数書いてもらうこと」も、広告料を取ってやっているそうです。商魂たくましいですよね
そんなわけで、
まともな社会人を相手にビジネスをする場合、
今やお金を払えばトップ記事にしてしまうようなY!ニュースという媒体は、
自社の価値を下げるだけだと思っています。
Y!さんには、
「お金欲しさに提灯記事を乱発すると、Y!ニュースの価値自体が下がりますよ」
と心の中で思いつつ……
広告収入に頼りだしたニュースサイトのビジネスモデルは、
人々のネットリテラシーが高まった今日では通じないわけで、
本質を見直さないといけないんじゃないかなぁと思った次第です。
儲けばかりを考えていると、ビジネスの質が下がる――。
改めてそう感じたのでした。