この時期、我が家ではクレジットカードの更新や明細チェックなどをするようにしています。
そうしてチェックするのは、ポイントの残高。
そして、「ポイント残高の全てを団体への寄付に」という選択をしています。
基本は、「メイク・ア・ウィッシュ 」というNPO団体、そのほか、カードのポイントに小児医療関連の寄付が掲載されているときは、それを選ぶようにしています。
寄付を始めたのは、子供の病気がキッカケでした。
以下、ちょっと重い話になりますスミマセン
私の子供は、6歳のときに、小児癌の宣告を受けました。
ある時期突然、夜になると高熱が続くようになり、足を痛がって引きずるようになった我が子を、病院に連れて行ったところ、「いくつもの骨の骨髄に腫瘍ができている」と癌宣告を受けたのでした。
100万人に1人の難病、日本に100人前後しか事例のない癌――。
医師からの宣告に、私や親族はしばし、呆然とするしかありませんでした。
しかし子供は、
「誰だって病気になるんだし。ムシキングで、始めのうちに最強の相手と対戦するようなものだよ、僕は大丈夫」
と明るく言いながら、何度もの手術にも抗癌剤治療にも耐え、寛解(問題ない程度に病原が抑えられること)の診断にまで至りました。
子供が病院の難病児病棟に入院している間、気づいたことが2つありました。
ひとつは、小児医療の設備がまだ不足しがちだということ。
うちの子の場合、無菌室が満床だったため、通常の大部屋の病室をカーテンで仕切って治療するしかありませんでした。
そんな中、他の子供を見舞いに来た人からインフルエンザに感染して危篤状態に陥り、そうなって初めて無菌室に入ることができたほどでした。
そうした小児医療の環境を見るにつけ、「せめて寄付という形ででも医療の向上につながれば」と考えています。
そして、もうひとつは、難病に罹患している子供のQOL(生活の質)を高める必要があるということ。
子供の入院していた病棟では、養護学校が併設されており、体の機能に応じたプログラムで(体育で車椅子バスケを行うなど)学ぶことができ、そのお陰で子供たちの精神状態はとても安定していました。
未就学児についても、ベッドサイドで保育士さんと工作をしたり歌を歌うプログラムがあり、その最中の子供たちがとても素敵な笑顔をしていたのでした。
普通の生活に近いことをする――それだけでも、難病と闘う子の元気につながるのだなぁと強く感じました。
子供が退院して間もない頃、難病児の希望を叶えQOLを高める活動をしている「メイク・ア・ウィッシュ 」という団体を知りました。以来、微々たる額ではあるものの、定期的に寄付をしています。
今や、クレジットカードや各種ポイントカードでも、こうした寄付のできるものが増えています。
そうした素晴らしい風潮が、ずっと続くといいな、と思いながら、明細をチェックするのでした。