無双格子とミノタウロス | 湧flow

無双格子とミノタウロス

いやぁ、あんなに混んでるなんて驚きです。
ピカソ展。

昨日は会社の創立記念日で休みだったので、
かねてから、終了前にウィークデーに行こうと思っていたピカソ展に行ってきました。
国立新美術館とサントリー美術館の二館同時開催という異例の企画なだけに、
頑張ってハシゴしようかとも思ったのですが、
なんだかんだ用足ししているうちに時計は二時を回っています。

もし一館だけ見るなら、まだ行っていない隈研吾さん設計のサントリー美術館だということで
とりあえず六本木へ。

ミッドタウンの三階美術館入り口に着きました。
えっ? チケット売り場に長い列!?
比率としては、50~60代の女性が一番多かったでしょうか。
何人かで連れ立っていらしているグループの方々が目立ちました。
これが週末なら不思議はないのですが…、
予想外の状況にすっかり意気が落ちてしまった私。

荷物をロッカーに預け、順路は4階がスタートだと案内され、
ノロノロとエレベーターに乗り込みました。

頭と肩越しに作品をちら見し、ため息をつきながら
  ねぇ、100号近くある作品をそんなにくっついて観てもわかんなくね?
と絵の前にへばりついている人の背中に心の中で語りかけます。

3階の会場に降りる木製の階段で、ようやく、ほっとすることができました。
隈研吾さんらしいデザインです。
吹き抜けになった部屋は、3階4階分の窓側には縦に長いルーバーのようなものが設置されており、
隙間から外の光がちらちら見えて美しい。
無双格子というんだそうです。

階段を下りたところの3階スペースは、上階に比べると人の密度が低く、
このあたりに展示してある闘牛や、牛頭人身の怪物であるミノタウロスの作品がいい!
原初的な力や性の象徴としての牛やミノタウロスが、
美しい色彩と繊細なタッチで描かれたものでした。

ようやく、満足できる作品と向き合えて、
先ほど充分に観ることのできなかった4階スタート地点に戻ると、
ちょっとだけ人が少なくなっていて、
観たい作品の全体像を確認する事ができました。

再び階下で、もう一度観ておきたい作品の前に立って思ったのは、
ピカソのすごさの一つは、その変化にあるということ。

先日観たハンマースホイやワイエスの作品が放つ
水の上に静かに広がっていく波紋のような繊細な波とは対極にある
大きくうねる波を感じる展覧会でした波