星づくし | 湧flow

星づくし

うちに家庭用星空投影機「HOMESTAR」がやってきました。
以前ブログにも書いたMIRAIKANの「暗やみの色」プログラムで、プラネタリウムのメガスターⅡ-COSMOSを作成された大平貴之さんの作です。
リビングの天井をゆっくり回転する星々の中に時折流れ星も流れます。これからきっとたくさんの願い事がかなうに違いありません(^.^)。
何かBGMが欲しくて、とりあえずホルストの惑星から海王星をかけてみていますが、うーん、神秘的ではあるが、若干こわくもある…(^^;)。合うCDを捜してみようと思います。

昨日は、星の王子様(リトルプリンス)を観たばっかりなので、なんだか星づくしです。
私は、何かひっかかるとストンと落ちるまで、鼻先で友達とすれ違ってもわからないくらい頭の中でぐるぐる考えてしまう癖があるのですが、今朝は通勤途中で、昨日のミュージカルを観た後で感じた寂しさについて考えていました。
とかく主役ばかりに目がいきがちですが、作品全体を考えて、私の好みよりもファンタジー色が強くなっていたのは、もう一人の主役「飛行士」の存在が、少し弱かったからのような気がしてきました。*飛行士役の方ごめんなさい。演出上の弱さという意味です。
もちろん王子様の世界はファンタジーであるべきだし、あって欲しいのですが、飛行士は作品の中での唯一の「大人=現実の世界」としての位置づけを果たします。
7年前に観たときは、記憶違いでなければ飛行士役は近藤正臣さんでした。ベテラン俳優さんならではの存在感で、作品の中で一人しっかりと「大人=現実」の世界を表現されていました。
このファンタジー対現実の対比とバランスが、星の王子様の世界を、透明感のある非現実的なものとしての魅力を醸し出していたのかもしれない…。
これが、今日のストンの到達点です。

絵やデザインにおいて、「何かもう一つ納得いかない…」と感じたとき、往々にして、主となるモチーフをいじるよりも、そのモチーフを取り巻く色や形を調整し、バランスを変えることによって仕上がるというのは、よくある話。
舞台芸術も同じかもしれないなぁと感じました。

今日は満天の星空の下、眠りにつきます。王子様の笑い声が聞こえてくるかも…星空