描 | 湧flow

名古屋の東山動物園で、チンパンジーなどの猿が描いた絵の展覧会が催されているそうです。
名古屋まで行くにはちょっと気合いが足りなかったので…(^^;)、作品や描く姿も動画で見られるという京都大学霊長類研究所のサイトを覗いてみました。

人間と同じく、絵を描くことが好きか嫌いかなどの違いはあるそうですが、確かにそれぞれの作品に個性が表れています。
色も自分たちで自由に変えるらしく、シンプルなもの、カラフルなもの、紙いっぱいに描くもの、真ん中あたりに線がかたまっているもの、単調な線、大胆な線、点描…。千差万別です。
「行為が形になる」まさに表現の原点かもしれません。
コンピュータを使って遊んだり、数の多い少ないを知覚できるという京都大学霊長類研究所のチンパンジーたちは、描くことを続けていって、いつか具体的な形を表すことに近づくのでしょうか。興味あります。

そういえば「描」という字の右側は「苗」。昨日事典を引いた「藝(芸)」には、植物を土に植えることとありました。植物を植えることがクリエイティブな作業の原点だったということなのかなぁ…。
確かに、狩猟採集の生活から、最初に大きな変化をもたらしたのは、自ら能動的に「植えること」だったかも。そう考えると、確かに創造的です。面白そうなので、なんか文献捜してみよう…。

かくいう私は、そろそろ水彩画を描くことが中だるみ状態になってきたので、ぼちぼちウェイトを木版画に移そうかと思っています。
飽きっぽい性格なので、自分をうまく仕事させるため、気持ちをのせて続けさせるために、どっかで客観的に見てコントロールすることが必要なんですよねにひひ