好きな画家…? | 湧flow

好きな画家…?

今日の朝日28面に「ネクストエージランキング『あなたの好きな外国の画家は?』」という記事が掲載されていました。

asparaクラブの会員を対象にした意識調査で、ネクストエージ=50歳以上と、50歳未満の結果は次のようなもの。(1~5位抜粋、新聞には10位まで掲載)
【50歳以上】
1.ルノアール
2.モネ
3.ゴッホ
4.セザンヌ
5.ミレー
【50歳未満】
1.モネ
2.ルノワール
3.ゴッホ
4.ピカソ
5.レオナルド・ダビンチ

選択肢があったのかどうか、設問の仕方の詳細がわかりませんが、まずは「ふーむ」とこの結果を眺めて分析。
50歳以上・未満いずれにも共通して、下記のようなことを思いました。
・学校の美術の授業のどこか(教科書とか壁に貼ってあるとか…)で作品を目にする(ランキングは知名度ないとダメだものね(^^;))
・どこかの企業のカレンダーに使用されているのを一度くらいは見たことある
・印象派・後期印象派の画家のランクインが多い
・具象の画家が多い

・20世紀にも活躍した画家では、ピカソとシャガールがランクイン。あとは18世紀以前の画家。

50歳以上・未満で違いがあったのが、
・50歳以上の4位はセザンヌ(50歳未満だと10位までにも入っていない)
・50歳未満は、8位にダリがランクイン

これらは、先日書いた「好き嫌い」軸での判断の結果に近いと思いますが、聞いたのが「好きな絵」ではなく、「好きな画家」であることから、「有名だから」とか「見たことがあるから」などの要素が判断基準に含まれている可能性が高く、シンプルに作品と向き合った結果ではないと思います。

私の場合「好きな画家」は常に変遷を続けています。「この画家の作品が好き!」と思ったら、それまでのお気に入りが色あせて見えてきてしまうのです。単に飽きっぽいだけかなぁ(^^;)。
もちろん「好き嫌い」では判断できない「芸術性の高さ」を評価する画家たち(ランクに入っていた中では、ピカソ・ダヴィンチ・レンブラント・ミケランジェロ)の作品は尊敬してますし、そんなに変わることはありません。

せっかくだから、2006年時点での私の好きな外国の作家を3位までご紹介させていただきますね。
・アンドリューワイエス(1917-,アメリカ)
 水彩やテンペラの作品が多いです。対象と向き合う誠実さが伝わってきて、とても静かな空気の流れが表現されています。心が透明になるような感じ。
・ザオ・ウーキー(1921-.中国)
 昨年のブリジストン美術館の展覧会で初めて知り、とても感銘を受けました。日本の墨絵の世界に通じるものがあり、それまで油絵やアクリル画に飽きていましたが、「こんな絵なら油絵で描いてみたい!」と思いました。心が静かに解き放たれるような感じ。
・イワン・ガンチェフ(1925-,ブルガリア)
 絵本画家なので、イラストレーターとされる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はアーティストだと思います。詩を視覚化したら、こんな風になるだろうなぁ…という感じ。

もしよろしければ、ネットで検索して作品捜してみてください。私は,それぞれ、その時の「風・香り・光・空気」などが表現されていると思いますが,あなたはどんな風に感じられますか音譜