『いちごばたけの ちいさなおばあさん』

わたりむつこ さく

中谷千代子 え

福音館書店

 

<出てくるもの>

・ちいさなおばあさん

・いちごばたけ

・うさぎ など森のどうぶつ

 

 
土の中に住んでいる小さなおばあさんの仕事は、いちごの実に赤い色をつけること。
冬の終わりが近づいていちごの実がなる頃、おばあさんは大忙しでいちごを染めます。
繊細な絵とおばあさんの少し粗雑な喋り口調のギャップが楽しいです。
 
皮ふ科の絵本コーナーに置いてあり、一読して忘れられなくて、いちごの旬が来たら読みたくなったので図書館でかりました。
 
いちごに赤く色をつける働き者の小さなおばあさん。
魔法使いのようでもあり、いちごを世話する母親のようでもあり。
最後の最後は胸がじーんとしてしまいました。
 
なんでいちごはあんなにきれいな赤い色なんだろう?
ちいさなおばあさんが色をぬってるの?
いちごの季節に子どもと読むと盛り上がりそうだなと思いました。
 
初出典は1973年の月刊こどものともです。
50年近くたっても色あせない、名作だなと感じました。
おばあさんの口調がちょっと昔風で、息子にはそれが面白かったみたいです。
『なくなっちまった!』
まねしています◎
 
 

 

 

BGMは小沢健二の『いちごが染まる』でどうぞ

 

spotify

『いちごが染まる』

 

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