『NIHONGO FUN & EASY』

Survival Japanese Conversation for Beginners

 

著者:渡部由紀子、角谷佳奈、緒方由希子

出版社:株式会社アスク出版

出版日:2009年12月11日

 

この本は

ひらがな、カタカナを覚えたくないです、

旅行に使える程度の日本語を勉強したいです、

英語が理解できます

そんな学習者に使える本です。

 

日本語学校の認定校など

学校で日本語を学ぶとき、まず初めに

ひらがな、カタカナを覚えていることが

前提となっている、

または学校で教える、覚えるように

指導すると思います。

 

そして、認定校などは日常会話がある程度できる、

日本の大学に入学できるレベルの日本語を目標とするため、

理解しやすい簡単な文法から、複雑な文法へと

順序立てて教えていく積み上げ式に

文法項目を教えていきます。

 

でも、

日本の大学進学を目的としていない日本語学校に関しては、

ひらがなを使わないで、ローマ字で教えることもあると思います。

 

実際、私も

短期間、旅行で来日、

レストランや買い物に必要なフレーズを教えてほしい、

ひらがなを覚える時間はない

そんな学習者にはひらがなの勉強を強要しませんでした。

 

そんな時に使ったのがこの本です。

 

この本の特徴を挙げます。

 

1すべての会話にローマ字表記があるので、

 ひらがな、カタカナを知らなくても

 簡単な会話の練習ができる。

 

2英語の訳があるので、意味も理解しやすい。

 

3Unitが買い物、レストランでなど場面で分かれているので

 必要な箇所を勉強しやすい。

 

4日本料理の写真があるので、会話に使える

 

5別冊語彙集があり、言葉には英語、日本語、ローマ字がある

 例)station

           駅 

   えき

   eki

6最後に簡単な、とても簡単な文法の解説が

 英語で書かれている。

 

 

ただし、注意しておきたい点があります。

それは、分析が好きな学習者には向きません。

 

日本語には動詞、形容詞の活用があります。

動詞の例、この本で出てくる活用は

食べる、食べない、食べた、食べなかった

食べます、食べません、食べました、食べませんでした

食べて

 

この「食べて」の形を「て形」と呼ぶんですけど、

このて形を作るには、動詞の3つのグループを覚えないといけません。

 

グループ1動詞・U-verb

例)買う、待つ 取る、読む 遊ぶ 死ぬ 書く 泳ぐ 話す

 

グループ2動詞・Ru-verb

例)寝る、食べる

 

グループ3動詞・irregular verb

例)する、来る

 

私の経験上、

分析が好きな学習者はこの説明を求めます。

て形の作り方の説明も求めます。

 

なので、教える側もしっかり理解しておく必要があるし、

このて形の作り方を覚えるのは

ひらがなを覚えることの次に

学習者がつまづくところでもあるので

丁寧に対応したいところです。

 

ま、そんな細かいことを気にせず、

 

これを覚えればいいんでしょ?

覚えます〜

 

という学習者には、

 

お店でこの文を言えた!通じた!ということを

体感できる本だと思います。

 

 

 

『必携!日本語ボランティアの基礎知識』

著者:中井延美

出版社:大修館書店

出版日:2018年9月10日

 

この本との出会いは

日本語ボランティア講師養成講座の講師を依頼されたときに

本屋さんで見つけました。

 

薄い本で、学校という堅苦しい場ではなく

気軽に日本語を教えてみようかなと思われた方には

ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

外国人が日本語を学ぶ機関は

学習者がお金を払って学ぶ

日本語学校やオンラインレッスンのほかに

基本的には学習者は無料、または1ヶ月500円など

安い料金で学習できる、市や区が行なっている

ボランティア日本語クラスがあります。

 

私もこの区が行なっているボランティアクラスで

教えたことがあります。

そこは、学習者は無料、教える側もお金をもらわず、

ボランティアで教えていました。

 

日本語教師の資格を取ったばかりの時

日本語を教える経験を積むのにいい経験だったなあと思います。

 

でも、当時一人暮らしで生活費が必要だったので

やっぱりお給料をいただきたいと思いました。

 

おすすめポイント

 

1日本語を教えることについて、簡潔に書かれているので

 はじめの一歩としてはいいかなと思います。

 

2文法など最低限のことが書かれているので

 日本語教師養成講座を受けていない方でも

 大まかな日本語文法とは?がわかる、かな。

 

この本は日本語を教えてみようかな?と思われた方に

おすすめしたいです。

 

 

『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』

著者:金谷武洋

出版社:飛鳥新社

出版日:2014年6月25日

 

この本は私が日本語を教えて15年目ぐらいに

出会った本です。

 

私は英語とドイツ語を勉強した経験があること

その当時、主に欧米系の学習者に教えていたこともあり

この著者の視点がとても面白かったです。

 

言語と文化は密接な関係があり

言語を知るには文化も知る必要がある

と私は思っています。

 

そんな私の好奇心をくすぐった一冊です。

 

この本は日本語教師だけでなく

言語を学ぶ方、日本を紹介する仕事に携わっている方などなど

多くの方におすすめしたい本です。

 

おすすめポイント

1語学学習の本には書かれていないような視点から

 英語、フランス語と日本語の違いを説明しているのが

 面白い

 「おはよう」の意味、人の名字、話すときの音と視線

  軽く文法

 

2著者が実際にカナダに住んでいる中での経験も

 書かれているので、その話も面白い

 

3日本語を言葉・文法の面だけでなく

 幅広く見つめるきっかけになる

 

ぜひ手に取って、読んでみてほしい一冊です。