はーじめ~の1歩 | 伝家の宝竿 「帆ノ介」 ブログ

はーじめ~の1歩

今日はGW初日です。

帆ノ介(〇〇九号)も製作初日です。


まず、黒竹の「火入れ」です。

カセットコンロに網を置き、レンガで両サイドを囲い、竹全体に

火がまわるようにします。


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このときは絶えず竹を回転させながら前後に動かします。

そうしないとすぐにコゲます・・・・。

また、しばらくすると黒竹の表面に油がにじんできますので

タオルでふきとります。

黒竹の模様がいっそう際立ちます!


「火入れ」は竹の強度を上げるためにしますが、

やり過ぎるとかえってもろくなります。

あと、くれぐれも節は抜いてから火入れすること!


今回はグリップ部は黒竹、シャフト部は布袋竹を使います。


次に海面から筏までの距離を考えながら「ダンゴ勺」の全長を

決め、それぞれ切断します。


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黒竹は上部5cmぐらいまで一皮むきます。

そしてシャフト接合部がテーパーになるように竹を削り、

スリットを入れます。

*これはカヤ浮きを作るときにも使う技法です。


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布袋竹と黒竹の融合です。


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接合部にエポキシボンドを塗り、針金でしばります。


固まるまでしばらく待ちますが、こんな時は物干し竿

が重宝します。


シャフト先端部は強度を上げるために竹串4本で穴埋めし

こちらもエポキシで接着します。

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エポキシが硬化したら、ヤスリ、サンドペーパでテーパー部を

滑らかに仕上げます。


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グリップエンドには糸を密巻きにして割れと皮むけ防止です。


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今日は特に用事がなかったので夕方までにここまで

製作がはかどりました。


今晩は余裕があれば糸目消しと螺鈿の下地漆でも

塗ろうかな。