研ぎ/磨きについて
今日は竿作りにおける研ぎ/磨きについて書きます。
竿作り工程では塗装前の下地処理、漆重ね塗り、コーティング後の
仕上げ時に「研ぎ/磨き」処理が重要なポイントになります。
わたしは主に耐水ペーパを使用しますが、用途にあわせて
#320/#600/#1200/#2000を使い分けます。
螺鈿の荒研ぎには#320を使います。
#600でも荒研ぎには十分ですが、大きめの貝粉を使うときは
#320だと作業時間が短縮できます。
しかし、削りすぎにはご注意!
わたしは以前、研ぎすぎて貝が消えてしまった事があります(汗)
漆の重ね塗り時には#600と#1200を使います。
塗って・・・研いで・・・・塗って・・・・研いで・・・・・の繰り返しです。
これにより密着が強くなり強固な漆皮膜になります。
また、仕上げ磨きのときには最終磨きでこれを使います。
これは結構使えます!
私は以前、荒めのコンパウンド(チューブタイプ)を使っていましたが
最近はもっぱらこれです。
だって水をつけて擦るだけです。
布もいりません。
楽チンです。
でも、これだけですと艶消しになってしましますのでもちろん最後には
ワックスをかけます。
「ボナンザ」や「ピカール」を使いたいのですが、
なんせ金欠・・・・・・です。
・・・・・・・・・・・・・これ何?
決して牛乳ではありません。
実は、家を建てたときにハウスメーカーさんから
もらった業務用フローリングワックスです。
商品名はわかりませんが速乾性でベトベトせず、しかも
皮膜が強い!竿用のワックスとしては十分すぎます。
今日はこれにて。