全くもってタイピングが進みません。書けない時と言うのは本当に書けないものでして、大まかな場面設計や描写を思い描くことは出来ても、それを文章に起こす作業となると途端に躓きまくって一行たりとも進めることが出来なかったりします。こう言う時、自分は活字脳ではないなと痛感させられます。立て板に水の如く、スラスラと文章を書くことが出来る人が、羨ましく恨みがましく裏返しになりそうになります。
そんな感じで『化物語』の続編である『偽物語』の上巻を読み終えました。この人は本当に活字脳なのだなと感心すると共に、ミジンコ並みの文章力しかないほのとしてはその脳機能に関心を示さざるを得ず、そんな才能というか能力というかなんかそう言うむにゃむにゃっとしたものを見せつけられた日には歓心の極みでもあります。
なんてちょっと文体を真似てみたりしたりなんかして。てへ。
それにしてもページを手繰るごとにガハラさんが可愛くて可愛くてもう蕩れ蕩れです。なんとかして下さい、この甘酸っぱさ。物語もネタまみれのギャグまみれ。ちょっとぐらいはシリアスでハードな展開があるだろうと、そんな期待していたほのが愚かでした。
ネタバレになるのでなかなか内容については触れられることが限られてしまうのですけれど、最大の戦闘シーンが人間同士ってどういうことよ。怪異譚としてなにか間違っている気がしないでもない様な気がしないでもないですが、あのバトルこそが怪異だと言われれば、そうなのかも知れません。誰もそんなこと言っていませんが。
物語は嫌な予感を孕ませながらも、愛すべき登場人物達が皆、元気でいることにホッとさせられます。どうかこのまま、どこかの究極超人並になんの起伏も超展開も起こらずに、ハッピーでもバッドでもないフラットに終わって欲しいと願ってしまうほのは、もうかなりの深度で西尾維新の魔法にかけられてしまっているようです。
さて、『偽物語』上巻のあとがきでは、下巻でこの話は終わると書かれていますが、なにやら続刊の予定があるようですね。wikiにその記述があります。
タイトルは『傾物語』と『猫物語』。副題がそれぞれ「まよいキョンシー」に「つばさファミリー」。なにやら嫌な予感しかしません。八九寺はどうなるんだ? また羽川が黒化するのか? そんな猜疑心を存分に膨らませてくれるタイトルです。などと思いつつも、どうせまたネタとギャグで溢れかえっいるのだろうと予想せざるを得ませんね。それならそれでよし。そうでなくともまたよし。物語としての構造美に欠いている、なんて無粋なことは言いません。趣味で書かれたものは趣味として読まれてこそなのです。
ともかくは。
最後の最後まで付き合いましょう。
だって趣味なんだから。