菅原文太さんが亡くなりました。
先日の高倉健さんに続いての訃報。また一人日本映画界の重鎮が亡くなりました。

今年もたくさんの方が亡くなっています。その中でも昭和を代表した大スターも何人か亡くなりました。
私にとって前記二人は男の中の男。そして別の意味で男のあるべき姿を最後まで崩さなかったのがやはり今年なくなった宇津井健さん。
宇津井健さんは百恵ちゃんのお父さんをはじめ、多くのドラマで理想的なお父さんを演じていました。
父親のいない私にとって宇津井健さんは憧れでもありました。
まだ私が小学生だった頃、祖母が宇津井健は遠い親戚だ、と語っていました。それも一度だけではなく何度も。本当にそうだったのか、今となっては確かめる術はありません。本当でも嘘でも、宇津井健さんと血が繋がっていると思うと、嬉しく感じます。

高倉健さんの映画を初めて見たのは 野生の証明 でした。
私と同じくらいの年齢の人で初めてが野生の証明、という方は多いんじゃあないでしょうか。
健さん、というよりもこれがデビュー作となった薬師丸ひろ子のイメージが強かったかも。でも、ここで 男はタフでなければ生きられない と言っているCMはすごくかっこよかったですね。
幸せの黄色いリボン 八甲田山 駅 ブラックレイン 鉄道員 ...数えればきりがないほどの作品に出ているけれど、そのすべてがストイックで男臭い、男の生きざま、というもものを見せてくれていました。

菅原文太さんの映画は実は劇場で見たことがありません。
大河ドラマ 獅子の時代 の主人公、同じく 武田信玄 での板倉信方 などテレビの方がイメージは大きいのです。もちろんトラック野郎も見ました。が、テレビのロードショーの中でです。
子供にとっては 千と千尋の神隠し の釜じいや ONEPIECE の赤犬のイメージしかないかも。

宇津井健の ザ.ガードマンや高倉健の網走番外地や菅原文太の仁義なき戦いは知りません。そういう意味ではこのようなblogを書く資格はない、と言われてしまうかもしれません。
しかし、私たちの年代におけるこの三人はこのようなイメージだったといって過言ではないように思われます。

男の生きざまを見せてくれた昭和の名優たち。ご冥福をお祈り申し上げます。