こちらあいにの妄想短編です
ご注意ください

第4話。










会社に行って、教えてもらう人の顔を見た時、思わず小さく声が出てしまった。

キラッキラの笑顔を振りまくあいばくんは、きっと昨日の酔っ払いの相葉くん。真面目に仕事にとりくんで、タバコ休憩もトイレ休憩もダラダラしない相葉くんは、きっと部署のみんなの人気者。目で追ってしまう自分に驚いた。


本社からの電話に対応していたら、なぜか不満気な顔で飲み会の約束。なんで今?って思ったけど、その顔が嫉妬に見えるなんて重症かな。


でも、そんな勘違いさせる相葉くんが悪い。
俺が女の子と話してたらちらちら見てくるし、男の人とはなしてたら男の方を睨んでるみたい。
そんな反応が面白くて、飲み会では男の人の隣で甘えて、ハメ外しかけて。先に帰るねっていって抜けると相葉くんだけ追ってきた。


ねえ、これは期待していいよね?
俺から言っても嫌われない?ホモだって言われるかな。



「ニノ!……俺、」

後ろから抱きしめられる。相葉くんの香りで満たされて。出会ってたった1日なのに。気持ちがなみだとなって溢れ出る。

そのまま振り向くと、柔らかいもので目じりを吸われる。思わず顔を上げた。

「チュッ……ニノ、好き。出会って一日だけど好きが溢れて止まらないよ。」


「うん。……俺も。好き。」

自然に唇が重なる。柔らかくて気持ちいい。、

少し背伸びをして受け身のキスは膝が砕けるほど気持ち良かった。
案の定ふにゃふにゃになった俺を、タクシーに乗せて相葉くんちに連れてってくれる。

シャワーを借りてベッドを借りて、ここまでしか覚えてない。