こちらあいにのオメガバースです
ご注意ください















家に無事帰ると、部屋は薄暗くリビングにカズはいなかった。
寝室を見てもいなくて、もしかしてって。

トイレに駆け込もうとすると、鍵がかかってる。

どんどんとドアを叩くけど、中から苦しそうな声が聞こえるだけで、ドアを開ける気配がない。

何度も何度も叩くと、苦しそうな声が途切れたその時、カチャリと鍵の開く音がして、丸まった背中が見えた。

そのまま背中をさすって、落ち着いたところを抱き上げてベッドまで運ぶ。苦しそうにする様子に、俺まで気持ち悪くなりそう。

とりあえず、スースーと寝息を立てるまで付き添って、夜ご飯を作ることにした。つわりにも効くと聞いたご飯を作って食卓に並べる。

ちょっとでも、ちょっとでもいいから、カズの笑顔が見たくて必死になった。起こしに行くと、少し回復したようで顔に血の気が戻り始めた。

晩御飯を、美味しいと言いながら食べてくれてゆっくりお風呂にも入って、あとは寝るだけ。

2人ベッドに入って、俺が背中からカズを包み込むように寝る。まだ感じるわけないけど、カズのお腹から赤ちゃんを感じた気がして。

幸せの中眠りについた。













本当はもう少し長かったよォーー。

間に合ってよかった。