こちら、bl妄想短編です。
ご注意ください

















「ねぇ、ーーー別れましょうか。」


情事のあと、気だるそうにスマホを見るあなたに告げる。



「........は?」


目をスマホから俺に移して、眉間にシワを寄せる。

そうね、それが普通の反応。



安心して、今日はエイプリルフールだから。


でも、この日を利用してあなたに聞きたいことがあるから。



「......なんでだよ..」


不満そうに口をとがらせる、





潤くん。



あぁ、潤くん。あなたと付き合って2年と少し。

沢山愛してくれたと思うし、今でも愛されてるってことは分かってる。


だけど、不安。


常に、あなたからの愛を確認してなきゃ、温もりに触れてなきゃ、心配になる。


最近は、えっ ちの回数も頻度もよったよね。

よく、スマホ見てるよね。


潤くんが、まさか浮気するなんて信じてないけど、疑っちゃう。


頭で色々考えて、どれを言おうか........



「........なに?........言わないと分からない。」


半分イラつき、半分悲しそうな、声色で聞かれる。 



分かってる。わかってるんだよ。

潤くんの言ってることは間違ってないってこと。

でも、俺の言ってることも間違ってはないよね。



「........潤くん、俺に飽きた........でしょ、」

思いのほか震えた声が出る。

ここまでリアリティに、するつもりはないのに。

「最近、えっ ちもあんましだよね。 

      今日も、1回だけ。

      スマホずっと見てるのは、なに?

      俺よりいい子でも見つけた?」


うそ、うそだよ。ここまで言うつもりは、ないのに。

気がつけば、不満を全てぶちまけてた。


驚いた顔をした後、なせが安心が垣間みえる表情に。


自分から、エイプリルフールで別れようって言ったのに、いざ潤くんに言われそうになると、やだ。



「かず、きいて?

      俺が愛してるのは、かずだけ。


ずっと聞きたかった言葉。


「じゃあ、えっ ちやスマホはなに、」

安心したはずなのに、声に温かみは戻らない。


「えっ ち....は、かずを好きすぎて....
      歯止めが効かなそうだったから。
    スマホ、は、


そこまで言うと、立ち上がり何やら、小さい箱を持って来た潤くん。


「........本当は、もうちょっと準備出来てから、言うつもりだったけど、」


すぅーっ、


「かず、結婚してください。」



ポロポロ流れる涙を優しい手で拭われる。


「......っ、はいっ、..」


優しく微笑む潤くんは、とってもかっこよくて思わず見惚れる。

「左手、出して。」


ゆっくり、シンプルなシルバーリングが、薬指にはめられ、俺も潤くんの左手薬指にリングを通した。


「仕事上、付けるのは難しいけど、いつかは結婚式もしたいと思ってる。

リーダーにも、言ってある。」



まさか、ここまで真剣に考えてくれていたなんて、思わなかった。



エイプリルフール。


ついていい嘘と、ダメな嘘。


潤くん、ありがとう。まさか、これがエイプリルフールの嘘だなんて、言わないでね、(笑)


ゆっくり、唇が重なり舌を絡める。


「ふふっ、大好き。」


いつまでも、一緒に入れますように。


嘘ついて、ごめんね潤くん。





完。




♪。.:*・゜♪。.:*・゜
迷走中。


しかも、謎に末ズで書くっていう‪w

はい、あそうだ、sunnyさんの、サシエ咲ケに参加させていただきます。

皆さんも、良ければどうぞ、とのことです。

sunnyさんのブログは、にのあいと調べますと、黄色いアイコンで出てきます。

可愛い挿絵、素晴らしい企画、ありがとうございます♡♡