穂香と散歩中に会うたびに「可愛いわね。」と、お声をかけてくださるご近所のおばあちゃまがいらっしゃいます。

穂香も覚えて、しっぽを振ってご挨拶に寄って行くようになりました。

 

その方から最近、10円を差し出して我が家の電話から「タクシーを呼んでいただけませんか?」と頼まれるようになりました。

行き先を尋ねると、お店だったり病院だったりで、

団地内のATMの近くの電話ボックスがなくなり、携帯がないとタクシーを呼ぶのも大変になったんだな。と思っていました。

 

そんな中、またタクシーをお願いされ、行き先をお尋ねしたところ、「電話料金を支払いにNTTまで行く」とのこと。

2月分が未納になっているせいで電話が止められてしまったので、直接払いに行くことにしたそうです。

最近、タクシーを呼ぶのにウチの電話を利用した理由がわかりました。家の電話が使えなくなっていたのです。

 

NTTがどこにあるかご存じなのかお尋ねしたら、「わからないけど、運転手さんが連れて行ってくれるでしょ。」とのこと。

いやいや、ここからだと片道3~4000円以上離れてもNTTはないと思います。

お節介だとは思ったのですが、直接行かなくても払えるようにしてもらえないか、私がNTTに聞いてみることにしました。

 

1本目の電話でまずわかったこと。

◎料金については、別会社がやっているので、NTTまで出かけても料金の支払いはできないということ。

 

続いて2本めの電話。順番を待つこと20分近く。

ようやく通じたファイナンスの方は、本人としか話せないそうで、本人と代わりましたが、わずか1分ほどで話が終わりました。

 

受話器を置いたおばあちゃまの第一声。

「未納はないそうです。全部払ってあるって。」と、安心したようにニコニコしていらっしゃいます。

未納だという電話がかかってきて、支払いの紙をいくら探しても見つからなくて、ずっと困っていたらしいです。

ここで、私たちは気がつきました。

「2月分が未納というのは、詐欺電話だった!」

 

 

「なぜ、未納だと言われただけで、家の電話が使えないと思い込んだのか?」など、私に疑問は残りましたが、

穂香を可愛がってくださるおばあちゃまにニコニコがもどっただけで、よしとしましょう。

それにしても、こんな身近に詐欺が起きているなんて…。