自分のボールをもらってから、穂香はボール遊びが大好きになった。
咥えて歩く。
前足で転がす。
ボールを蹴らせて追いかける。
遊びは次から次へと湧いてくる。
公園の借り物ではなく、自分のものというのがわかるのだろうか。
チップ君と遊ぶ時には、咥えてチップ君を挑発する。
チップ君も、穂香がボールを咥えている時のほうが、より攻撃的に遊ぶ。
チップ君に上から攻撃されても、咥えたボールを離さない穂香。
チップ君は、ボールが欲しくて。というより、ボールを咥えている分、攻撃力の落ちている穂香にチャンスとばかりに挑んでくる。
家に帰れば、暖かい部屋で、女の子な生活を楽しむ穂香です。