朝は、3丁目公園に行くのが穂香と 私の暗黙の了解になっていて、うっかり私が寝過ごした朝も二人で一生懸命ひた走る。
「今日はもう、来てるかな?」
向かい側の歩道を眺めているところにチップ君がきた。
「チップちゃん、おはよー。」
チップ君も駆けてきてくれる。
お、ミックちゃんも来た。今日は、黄色いチョッキを着ている。
「ミックちゃん、また、会えたね-。」
ミックちゃんは、どちらかというとチップ君の方へ寄って行く。
ここで、ミックちゃんのおかあさんの爆弾発言!
「もしかして、○○さん? 私、以前一緒に町内会の仕事をした…」
「やだー、◎◎さん。」
知り合いに全然気づいていなかった私。
今から数年前、何の楽しみも希望もない町内会班長が順番で回ってきて、それでも1年間役員をやって良かったと、唯一思えたことが、この◎◎さんと一緒にお仕事ができたことでした。
私がもし犬だったら、今、耳をぺたーっと倒して、しっぽを大きく振り回して、体をプルプル震わせていることでしょう。
ミックちゃんは、男の子なので「みっくん」でいいです。とのこと。
敬意をこめて、「みっくん」と、呼ばせていただきます。
みっくんは、シンデレラストーリーコンテストで優勝できそうなくらい、幸せな犬だと思うよ。
そんなみっくんも、慣れてきて楽しそう。
「チップちゃん、また明日遊ぼうね。」
7時過ぎ、チップちゃんにさようならをして、遊歩道をみっくんと並んで帰ります。
土日は、お仕事がお休みなので、遠くまでお散歩に来ているのだそう。
おばあちゃん家との分かれ道で、みっくんとも来週また、会いましょうとお別れしました。
切にまた会いたい私です。