TEACCH   (ティーチ)

Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Children

TEACCHは、アメリカで誕生した自閉症の人に対する治療方法で、日本でも広く取り入られている、共生を目指す治療方法です。

TEACCHの特徴は、自閉症の特性を矯正するのではなく、特性はそのままに無理なく一般社会の中で暮らせるように包括的(自立とQOLの向上)に支援していくものです。

プログラムを実践するうえで構造化、視覚的な情報を活用する事がポイントで、自閉症児、特に知的障害がある子に向いていると言われています。

 

構造化の重要性!!

 ASDの傾向がある子どもは、これから何が起きるのか?何をするのか?何をやるのか?   

 等、先の事が分かっていないと、状況が理解出来ず混乱を招いたり、情緒が乱れてしま

 います。

 構造化を用いて環境を整理する事で、状況理解を容易にする事が出来ます。

 

 物理的構造化 : 周囲を物理的に整理する事で、不安や悩みを軽減し、先の事の予測

          を可能にします。(物理的構造は、ハードな部分になります。)

         ・ワークエリア(勉強や作業をする場所)

         ・プレイエリア(レクや遊びの場)

         ・トランジションエリア(スケジュールや何をするのか確認する場所)

         ・カームダウンエリア(クールダウンや落ち着く場所)

知的障害で自閉症児には、視覚的構造化する事で、クレーン現象ではなく、明確に自分の意思表示をすることが出来ますし、ご家族も何を要求しているのか、理解が容易になると思います。

管理者

児童発達管理責任者

田中 響一